私とオオカミくん４

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「あ、そうだ」



しばらく一緒に

猫と触れ合ってたら





突然、




「連絡先教えてもらえる？」




そんなことを聞いてきた寺井くん。








「えっ？」



「だめかな・・」








一瞬、


『あんま変に近づくなよ』


宏の顔が浮かんだ。







寺井くんと前と変わらず接することを

許してくれた宏だけど、

きっと内心、複雑だったはず・・






でも・・

連絡先くらいならいいかな・・？







「だ、大丈夫・・！」



「やったー！ありがとう」




連絡先を交換しただけなのに、

まるで少年のように喜ぶ寺井くん。



その笑顔に思わず私も微笑んだ。






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後で、ちゃんと

宏に報告しとかなくちゃ。





怒られちゃうかな・・？







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家に帰ってすぐ、

宏に電話をかけた。





「・・はぁ！？」




案の定、電話越しに不機嫌な宏。






「お前なぁ・・」



「ご、ごめん・・」



「それって二人っきりでいたってこと？」



「あ、・・うん・・」



「・・・。」



「ひ、宏・・？」



「・・・むかつくなぁ」



「えっ・・？」



「俺は今日一回も

　Aの顔見れてねーのに」



「・・ごめん」



「ま、そうやって俺に

　ちゃんと報告してくるとこ

　好きだけどな」



「・・・っ///」



んふふって電話越しに

笑ってるのが聞こえた。






「なんかあったらすぐ言えよ？」



「うん！ちゃんと言う！」



「・・ったく。心配だなぁ」




呆れながらも優しい宏。




そんな宏にまたきゅんってしちゃう///







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「もーすぐクリスマスだな」


気づけばもう１２月。




「あ、そうだっ・・！

　宏に聞きたいことある！」



「なに？」



「２４日、空いてる・・？」



「うん、もちろん」



「一緒に見に行きたいところがあって・・」



「見に行きたいとこ？」



「うん・・///」



「どこ？」



「ふふっ、内緒っ///」



「はぁ？んだよそれ」



「当日のお楽しみだよ〜///」









実は今日、ななちゃんに

素敵なイルミネーションの穴場を

教えてもらったの。




そこに宏と一緒に行きたくて。///









「楽しみにしててね〜///」



「わかった。んふふ」





嬉しそうな宏の声を聞いて

私もにやけが止まらない。









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「ふふふ〜楽しみ〜///」




それからというもの、私は

宏とのクリスマスデートで

頭がいっぱいだった。


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