私とオオカミくん４

169：宏side ページ38

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「じんぐるべ〜る、じんぐるべ〜る、

すずが〜なる〜っ」






俺が買ってあげた

サンタクロース型の棒付きキャンディーを

くるくるさせながら楽しそうなA。








「んふふ」


その姿に、つい頰が緩む。








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ふと、時計を見た。


２２時をまわる頃。





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女の子だし、

そろそろ帰してやらねーと。








「A、そろそろ・・」

「あれ何だろう・・？」




「え？」




ルンルンなAが見つけたもの。



道の奥の方に見えた光。






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「イルミネーションかな！？」



「や、あそこは・・」





俺の話も聞かず、

タタタって先に走って行くA。








「ば、ばか・・っ、待て・・」









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「・・・。///」



「・・だから言ったろ」






行き着いた先にあったのは

キラキラ輝く建物。




いわゆるそういうホテル。







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まさかの展開に、

顔真っ赤にして恥ずかしそうなA。






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んふふ。





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ちょっとからかっちゃおうかな。








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「ご、ごめ・・っ///」

「入りたいの？」





「えっ？///」




「こんなとこ来ちゃって、

入りたいの？、A」



「・・・っ///」






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ちょっとした俺の悪ふざけ。








そんなわけないじゃん！！って

ムキになるAが想像できた。









けど、








「・・は？」









コクン、って小さく頷いたA。







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「や、俺は・・」

「入る///」





きゅっ、って俺の服の袖を

ちっちゃくつまんだ。








「で、でも・・」

「プレゼント・・っ！///」






「え？」





「わ、私、プレゼント用意

できなかったから・・///」






そう言いながら、

ちらって首元に光る

俺からのプレゼントを見た。







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なんだその






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私がプレゼント的なやつは。









少女マンガかなんかの

読みすぎじゃねぇのか？






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「お前、ばかじゃね・・」

「宏・・///」




火照った頰で俺を見つめる

うるうるな瞳。






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・・・ダメだ。








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・・・我慢できねぇ。


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