私とオオカミくん４

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「ん？なんだこれ？」



「なになに？」






宏が見つけたのは

ハートの形の

可愛らしい大きなオブジェ。






その前のパネルになにか書いてある。







「２人で素敵な写真を撮りましょう、

ここから撮ると、きれいに

ハートの中に入れますだって！！」



「へぇー・・」



「ね！宏！！」



「あ？」



「いいでしょ？」




目をわかりやすく

キラキラさせておねだり。






「うーん・・」



「やだ・・？」



「や、じゃねーけど

なんかこういうの

恥ずかしいっつーか・・」


って頭をポリポリ。







「いいからいいから！！」



「えー・・」





あからさまに嫌がる宏を

無理矢理引っ張って、

近くにいたスタッフさんに

カメラ係をお願いした。







「いきますよー！」



「はーい！」



「・・・。」



「はい、チーズ！」




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カシャッ




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「・・・っ！？///」




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シャッターが切れる瞬間、







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私の頬に触れた柔らかい感触。





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「ちょ、宏・・///」



「なに？」



「や、あの・・///」









い、いま・・キス・・！！///









「撮るからには

ちゃんとやらねーとな」


んふふ、って。





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顔真っ赤にしてる私を置いて

うまく撮れてますか？って

スタッフさんの元へ駆け寄っていった宏。







そんな宏を目で追いながらも

宏の唇が触れた箇所を押さえて

ただただ熱くなる。









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「見て見てー」




帰ってきた宏から渡された

ケータイの画面には

きれいに縁取られたハートの中に

私にキスをする宏とその隣で

目を丸くしてる私が写ってた。






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「うまく撮れてんじゃん」



「う、うん・・///」



「スタッフさんに

ラブラブですねって言われた」



「そりゃそうだよ・・！

あんなことするなんて・・///」



「嬉しいくせに」



「べ、べつに・・！！///」



「お、珍しく強がってんな」



「だって・・！！///」



「んふふ、待ち受けにしよ〜っと」




ケータイを片手に

くしゃって笑って嬉しそうな宏。








「もう・・///」



その笑顔見てたら

恥ずかしい気持ちも

どこかへ行ってしまった。


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