私とオオカミくん４

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「まじさみーな」



「ね。白い息出るよ」



「お、ほんとじゃん」




はぁーって２人で

息を吐きながら歩く夜の街。







冷たい風が肌に触れる。









でも、握られた手はとても温かくて。





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「宏・・？」



「ん？」



「ありがと・・///」



「なんだよ急に」



「ううん、なんでもない・・///」







さっきまで涙越しに見ていた

駅の飾り付けが、

宏が隣にいるだけで

驚くほど輝いて見える。









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しばらく歩いて、

ななちゃんが教えてくれた

イルミネーションに到着。







「わぁ！すげーな！！」



「ね、とってもきれい・・」






着いた瞬間から

一面に広がる光のアートに

魅了される私と宏。







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きれいな光たちと、






「おし。中入ろーぜ」





優しく手を引っ張ってくれる宏の存在に








「A・・？」






気づけば、涙が流れてた。







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「どした・・？」




突然のことに目を丸くする宏。







「・・・っ、」



「どうしたんだよ、急に」



大丈夫？って服の袖で

ごしごししてくれる。






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「・・と思ってなかったから」



「え？」









「・・宏と一緒に来れると

　思ってなかったから・・っ」








あんなに大ゲンカしたことなかったから、

もう宏とは元に戻れないと思ってた。









でも、宏はちゃんと

私のことを考えてくれてて、









こうやって宏と一緒にいれることが

嬉しくて嬉しくてたまらない。









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「A・・」



「ごめんね、・・行こっか！」







ふふって笑顔を見せて

歩き出そうとした瞬間、







そっと宏の顔が近づいて









そのまま






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ちゅって、私の唇に。




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