私とオオカミくん４

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「宏・・」



私を好きになってくれて、

私に好きって気持ちを教えてくれて、

私が初めて恋をした人。





ちょっと強引で、オオカミみたいに

牙をむくこともあるけど

私が落ち込んだり、悩んだりしてると

いつもそばにいて、笑わせてくれる。






そんな宏は私にとって

ほんとにほんとに大好きで、特別な存在。







それは付き合う前も付き合いだした後も

ケンカしてる今だってずっとずっと変わらない。








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「・・・・っ、」





ちゃんと直接伝えればよかった。






信じるとか信じないとか

そんなことよりも、







私は宏が好きなのって、

私には宏しかいないんだよって、







自分の気持ちをただただストレートに。








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宏に勘違いさせちゃったし、

いっぱいひどいことも言っちゃったし、

意地張って謝ることもできなかった。





宏のこと、何も考えられてなかった私。








けど





それでも、




前みたいに２人で手を繋いで

いっぱいお話して、キスもして、







大好きな宏のそばにいたい。







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「宏、どうしたらいい・・？」








どうしたら、









宏と元通りになれるの・・？









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気づけば大粒の涙が頬を伝ってた。






泣いたって何も変わらないのに。









「宏・・っ、」



どうしようもない感情に押されて

涙が溢れて止まらない。







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ほんとは今日、

宏と一緒にデートしたかった。







宏と一緒に美味しいもの食べて、

２人で寒い中、手を繋ぎながら

きれいに飾られた夜道を歩きたかった。







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好きな人とうまくいかないことが

こんなにも寂しくて、悲しくて

苦しいことだなんて、




何でもっと早く気づけなかったんだろう・・








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「帰ろ・・」




こんなところで泣いてても仕方ない。









必死の思いで涙を拭って

仕方なく家に帰ろうとしたとき、









ふと目に入った。



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