私とオオカミくん４

149：宏side ページ15

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あの日、





「北山―」



「あ？」



「今日、駅のほう出ようぜ」



「あぁ、いいよ」






久しぶりに友達に誘われて、

放課後、駅に向かった





んだけど・・









「俺は帰る・・！」



「待てよ、北山―」



「女いるなんて聞いてないっつの・・！」





友達が連れてきた他校の女子２人。






「いいじゃん、北山〜。

　たまには彼女以外の子もいいだろ？」



「はぁ？他の女なんか興味ねーよ・・！」





友達を置いて、１人帰ろうとしたけど





「・・待てって！北山がいねーと

　女子集まんねーんだよ・・」






頼むって、

両手合わせて懇願してくる友達。









「・・ったく、仕方ねーな」




最近、こいつと遊んでなかったし、

一緒にいてやるか・・







.







.








「ひろみつく〜ん」



「・・なに」



「次、これ歌ってよ〜」



「えー、・・俺じゃなくて

　他のやつに歌ってもらって？」



「やだ〜、ひろみつくんがいいの」



「・・・。」







めんどくせぇ・・。







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あー、今頃Aは

勉強頑張ってんだろうな。




今日何時に終わんのかなー。









『一緒に見に行きたいところがあって・・』



電話で嬉しそうに言ってきたA。






安易にAの笑顔が浮かんだ。







.






会いてーな・・







.






ちらって、

一瞬AとのLINEを開いた。






“課外終わったら会いたいんだけど”




そう送ろうとしたけど、








「ねぇ、なにしてるの〜？」



隣にいた女子が覗き見してきて






「・・ばかっ、やめろよ！」



「なに〜？ひろみつくん彼女〜？」



「うるせーな・・っ、」





慌ててケータイを閉まった。




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