私とオオカミくん４

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去っていく宏の背中を

見つめながら




「・・・・っ、」





その場に崩れ落ちた私。







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昨日も、今日も・・








何でこうなるの・・？








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ただ誤解を解けばいいだけ。








それなのに・・どうして・・









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「木下さん・・」



気づけば、嗚咽が出るほど

泣きじゃくってた私。









そんな私を見た寺井くんは




「俺、北山くんのこと

　呼び止めてくる・・！」





そう言って、宏の後を追おうとした。









「・・だめっ、！」



慌てて、寺井くんの腕を掴む。








「でも・・」








「いいの・・、もう」








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“宏のこと信じられない”


宏にひどいこと言っちゃった。








宏も私のこと信じられないって。









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きっともう









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―――――――戻れない。









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「俺のせい・・」

「違うよ」






「えっ・・？」






「お互い信じられない私たちが悪いの」







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寺井くんが現れたからって

そんなの、関係ないでしょ・・？









２人がちゃんとお互いのことを



信じていれば、理解していれば



こんなことにはならなかったはず。








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私を信じてくれない宏。






でもそんな私だって

どうしてもっと

宏のこと信じてあげられないの・・？









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「変なとこ見せちゃってごめんね・・」




困ってる寺井くんにそれだけ伝えて、

１人、荷物を取りに教室に帰った。



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