私とオオカミくん４

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「お前らなにしてんの？」



あきらかに怒ってる宏。








「お前が話したいっつーから

　学校に戻ってきたのに

　何でそいつといんの？」



「ちがっ・・これは・・！」





私の言葉を聞かないまま

プイって後ろを向いて歩き出した。








「ま、待って・・！」



急いでその後ろ姿を追うけど、

一向に足を止めてくれる気配もない。






その姿に思わず





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「・・宏のばか！！！」




大声で叫んだ。






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私の言葉にピタって止まった宏。






「・・は？」



「何で・・信じてくれないの？」







私、寺井くんとなにもない。






なのに私の話なんて聞かないで

いつも疑ったまま・・





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「・・からだろ」


「えっ・・？」









「お前が信じられねーようなこと

　してっからだろ」









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・・なにそれ。






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宏の言葉が

心の奥に深く突き刺さって








私の中のなにかを壊した。







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「宏だって・・」



「あ？」



「宏だって、・・

　女の子と浮気してるんじゃないの！？」



「はぁ？」



「昨日の子だって、付き合いとか言ってたけど・・

　ほんとは違うんでしょ・・！？」







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だめだ。









もう止まらない。







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「私も宏のこと信じられない・・！！」




感情に任せて

突発的にぶつけた言葉。








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「・・あっそ」



宏が発したあまりにも

低い声にハッとした。







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「宏・・っ、」




もう呼び止めても手遅れ。






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「・・勝手にしろ」




私を置いて、

そのまま去って行ってしまった。




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