私とオオカミくん４

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“今日の私の課外が終わった後、

　宏と会って話したいです“





勇気を振り絞って

宏にLINEを送った。







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「じゃ、課外始めるぞー」



課外前、ちらって、

ケータイを覗いたけど

宏からの返信はなかった。







やっぱり、

・・まだ怒ってるよね。






宏のことが気になって、

一切課外に集中できなかった。







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「よし、これで終わります。それで・・

　今日のノートとプリントを全員分集めて

　先生のところに持ってきてほしいんだが・・」





課外担当の先生が、

名簿とにらめっこ。







「じゃあ、出席番号２１の寺井。」


「あ、はい」









「・・と、１人じゃ大変だから







　・・その隣の木下」



「えっ・・！？」




突然呼ばれた名前に

思わず声を上げた。







「なんだ。なんか問題でもあるのか」



「・・いえ、なんでもないです」



「じゃ、よろしくな」



「は、はい・・」








ケータイをこっそり見たけど、

宏からの連絡は来ていなかった。





きっと、今日は宏と会えないよね・・







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「じゃあ、俺はノート持つから・・」



「あ、うん。

　私はプリント持つね・・」





教室に残された寺井くんと私。






２人の空間に気まずさを感じる。







「こっちはオッケーだよ」



「・・こっちも大丈夫」



「よし、行くか」



「・・うん」






教室を出て、２人で職員室へ。





いつもならすぐに着くはずなのに

職員室までの距離がすごく長く感じる。







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「お、助かったー。ありがとな」


先生に提出物を手渡して職員室を出た。






教室に戻ろうとしたら、




「あのさ・・」



寺井くんに声をかけられた。








「昨日は・・ほんとごめん」



「あ、いや・・」






「でも、今回は本気で・・」

「わかってる」







「えっ・・？」



「寺井くんが本気だってことは伝わってるよ」



「木下さん・・」







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寺井くんの気持ちは

ちゃんと伝わってるの。





それが前みたいに

遊びじゃないってことも。









「でもね・・」






ごめんね、寺井くん。





その気持ちには答えられない。








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「私が好きなのは・・」









「なにしてんの？」



突然、後ろから声が聞こえた。








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「宏・・？」




そこに立っていたのは

私が好きな人。


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