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「・・おっ、またゴミ出し?」


私の姿に気づいて
少しびっくりしてるみたい。





「はい・・あ、あの・・」



「ん?」



「・・北山さん大丈夫ですか?」



「なにが?」



「なんか元気がないので・・」



「んー、大丈夫だよ。

 心配してくれてありがとね」


じゃ、戻るわって店内に入ろうとした北山さん。






「あ、あの・・っ」



「ん?」



「私が聞きます・・!」



「え・・?」



「私が北山さんの話聞きます・・!」






いつも私を励ましてくれる北山さん。


北山さんに会うたびに元気をもらってた。



それなのに私は、

あのお皿を割った時のお礼さえ

ちゃんとできてない。


今度は私が北山さんを助けたい。







「いつ聞くの?」



「えっと、・・今です!」



「え?今仕事中でしょ?」



「あ、・・そっか。

 それなら私の休憩中に・・!」




思い立った勢いで言ってしまったけど、

北山さんは一人のお客様。



お食事に来られてるのに

そこから引っ張り出すなんて・・






「・・すみません。迷惑ですよね」





なにも役立てない自分に勝手に沈んだ。







そんな私を見て、


「・・んははっ」


急に笑い出した北山さん。






「・・・??」



「いつ?」



「え・・?」



「いつなの?休憩。

 俺の話、聞いてくれるんでしょ?」



「っ、・・は、はいっ!」



私の返答に、

フッて少しだけ微笑んだ。









.









「じゃ、またあとで」


「はいっ!」





結局、店長にお願いして

北山さんの食事が終わりそうな頃に

休憩をずらしてもらった。








.









.









.









「北山さん・・?」


「お、おつかれー」




場所は店の裏口。

外だからとても寒い。





「寒いですし、

 他の場所にしますか・・?」



「ん。いいよ、ここで」



「でも風邪ひいちゃいます・・」



「たしかに、そんな薄着で大丈夫?」


北山さんが指さしたのは私のバイト着。






「私は風邪なんてひきません!

 大丈夫です・・っ!!」



なんて強がったけど




「・・・くしゅんっ、!」



「んふふ。風邪ひいちゃうよ?」



「大丈夫です・・!」



「まぁ他に場所もねーしな・・」





うーんって悩んだ後、






「こうしとけ」



北山さんが自分の上着を脱いで

そのまま私にかけてくれた。


.

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やまみつ(プロフ) - メロさん» こんばんは!お待たせしてしまいすみません(泣)久しぶりの更新です。急展開です。楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - tsubakichanさん» こんばんは!本当にお久しぶりです(泣)やっと更新ができました!急展開です!楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
メロ - 更新ありがとうございます。キスしゃったり主人公ちゃんも帰っちゃったり、すごい状況で仲直りができるか私まで不安です(笑)リアルとの両立は難しいですよね。ゆっくりで大丈夫です。私達は気長に待っているので、(リアルが)落ち着いてからゆっくり書いてください。 (2017年1月5日 1時) (レス) id: 2ca1bbbf12 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - いつも更新の事を気にされているようですが、ご自分のペースで自由にして頂くのが一番ですよ。 私は、こちらのヒロインちゃん大好きなので、無事に完結されるまで、いつまでもお待ちできます。逆に、お忙しいのに更新ありがとうございました。 (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 更新、お疲れ様です。甘々展開ではなかったですね〜。早く追いかけて!どんな理由か知りませんが『キスして、ゴメンはないだろ!』と泣かせてばかりで、いつまでも煮え切らないみっくんに少しイラっとしました。(苦笑) (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年11月13日 1時

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