みっくんが好き。

041 ページ45

.


『今帰りました。

今日はありがとうございました。』




んー、なんか素っ気ないかなあ…。

一応彼氏宛のラインなんだから

もっと好き感出した方がいいのかな…。







『今帰りました！今日はありがとう

ございました。次会えるのを楽しみに

しています^^』





こ、こんな感じかな…？///





送信ボタンを押そうとしたけど








.


え、ほんとに付き合ったんだよね？



俺のものってそういうことだよね？



あれ、違うのかな…？








「どうしよどうしよ…っ、」





〜〜〜〜〜〜♪





「・・・っ、！」






『帰った？家』


北山さんからのライン。








『帰りました！』


とっさに返信。





「あー、もうちょっと文章

付けたかったのに…っ、」








〜〜〜〜〜〜♪



『よかった。これからよろしくな。』







「こ、れから…よろしくな…///」





.





"これからよろしくな"



その一言が本当にそういう関係に

なったんだって感じて飛び上がる

くらい嬉しかった。





.






『はい！こちらこそよろしくお願いします^^』






.







.







.






.









バイトを始めてからうまくいかなくて

そんな時にお皿を割っちゃって

泣きそうになってた時

突然現れたヒーローみたいな人。






.





優しくて温かくて

何事にも真っ直ぐで









私はそんな北山さんを好きになった。







.







「俺のこと好きになるなよ？」


その言葉の裏に隠された

北山さんの想いも知らずに







.








忘れなきゃ



忘れなきゃ



忘れなきゃ









ただそれだけを考えていた私。

.

042→←040

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す