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初めは言ってる意味がわからなかった。
すき
スキ
好き…?
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北山さんが私のこと
好き…って?
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「え、あ、あの、えっ…」
なんて返したらいいのか
わからなくて言葉が詰まる。
正直、嬉しい気持ちよりも
突然のことに頭が混乱していて
自分の感情が読み取れない。
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「まぁ…そうなるよな」
「さ、さっきのは…!」
「え?」
「さっきのき、き、キっ、…」
「あー、キス…?」
「・・・っ、!///」
そんなはっきり言わないでよ。
って心の中で少し怒った。
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「ど、どういうつもりで…っ、///」
「好きだったから」
「えっ、///」
「好きだったからしたんだと思う。
俺もなんかこう…勝手に動いちゃった
つーか…」
「けど、それ以上にAちゃんから
好きって言葉を聞きたくなかったんだと
思う」
「え…?」
私のことが好きなのに
私から好きって言葉を
聞きたくない…?
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「俺、かっこ悪いんだけどさ、
何回もAちゃんのこと
諦めようとしたのよ」
「・・・?」
「一応さ、こういう表に出る職業だから
普通の恋愛っつーか、そういうのして
あげらんねぇなぁとか思ったら、
いろいろ考えちゃって」
「自分の気持ちわかってたけど
Aちゃんのためだとかかっこつけて。
自分の気持ちに嘘ついてばっかだった。
けどやっぱ感情が抑えられないところも
あってさ…結局Aちゃんを傷つけて
たんだよな」
「北山さん…」
「ほんとごめん」
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北山さんの言葉に
思わず涙が出そうになった。
苦しんでるのは私だけだと思ってた。
自分の思いが届かなくて。
つらくて悲しくて。
でもそれは北山さんも同じだった。
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「北山さん…私…」
「ん…?」
「普通の恋愛じゃなくても…
ガシっ
私の言葉を最後まで聞かないまま
突然なにかに気づいたように
北山さんが私の腕をつかんで
茂みに入っていった。
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やまみつ(プロフ) - メロさん» こんばんは!お待たせしてしまいすみません(泣)久しぶりの更新です。急展開です。楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - tsubakichanさん» こんばんは!本当にお久しぶりです(泣)やっと更新ができました!急展開です!楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
メロ - 更新ありがとうございます。キスしゃったり主人公ちゃんも帰っちゃったり、すごい状況で仲直りができるか私まで不安です(笑)リアルとの両立は難しいですよね。ゆっくりで大丈夫です。私達は気長に待っているので、(リアルが)落ち着いてからゆっくり書いてください。 (2017年1月5日 1時) (レス) id: 2ca1bbbf12 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - いつも更新の事を気にされているようですが、ご自分のペースで自由にして頂くのが一番ですよ。 私は、こちらのヒロインちゃん大好きなので、無事に完結されるまで、いつまでもお待ちできます。逆に、お忙しいのに更新ありがとうございました。 (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 更新、お疲れ様です。甘々展開ではなかったですね〜。早く追いかけて!どんな理由か知りませんが『キスして、ゴメンはないだろ!』と泣かせてばかりで、いつまでも煮え切らないみっくんに少しイラっとしました。(苦笑) (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年11月13日 1時