みっくんが好き。

035 ページ39

.






どきんどきん・・・




胸の鼓動が勝手に速くなる。






.







「んー、・・」



具合悪そうな北山さん。





さらさらの髪から覗いてる

耳まで真っ赤っか。





.





「だ、大丈夫ですか・・？」



今日ここにきて初めて話しかけてみた。






「・・・・。」






・・・反応ナシ。









ど、どうしよう・・・。





そっと近づいて

ちょこんとそばに座る。








「き、きたやま・・

「あっちぃ・・・」




「えっ？」




「あっちぃ・・・」





はぁ・・っていかにも

熱がこもったような息を吐いた後







ふいに首だけ動かして







「・・・っ///」








突然とろんとした目を向けられた。









.







どきんどきんどきんどきん・・・・



さっきよりも猛スピードで速くなっていく鼓動。





.







「た、たおる・・っ！///」



「ん・・？」



「タオル水に濡らしてきましょうか！？！？///」







とにかくこの状況を脱したくて

北山さんの返事を聞かないまま

立ち上がろうとしたのに








.









「だめ」




強引にガシッて掴まれた腕。








.







.









「ここにいて？」









.








こんな状況で







.






とろんとした瞳。

火照った頬。

熱のこもった甘い声。








.







「・・・・っ///」




.




全部全部ずるい。



.

036→←作者です◎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す