みっくんが好き。

027：みっくんside ページ29

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けどあの日。








「北山〜」



「はい！」



「今日メシ行かねーか？」



「お、いいっすね！」







番組収録後、

プロデューサーさんから

ご飯を誘われた。









「どこ行きます？」



「あの、北山のよく行く

焼肉店に連れてってよ」



「え・・っ」



「ん？なんだ？」



「あ、いや・・あそこは・・」



「北山にオススメされてから

なかなか行けれなくてなー。

ちょうどいい機会だし、連れて行ってくれ」



「あ、・・はい」







上の人からのお願いに

うまく断ることもできず

久しぶりにAちゃんの店に来た。






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バイト入ってませんように・・！






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そんな俺の願いも叶わず









「いらっしゃいませ///」



嬉しそうに来てくれたAちゃん。






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今日もいい笑顔じゃん。







思わずにやけそうになった自分に

喝を入れて








「お、おう・・」



わざとそっけなく接した。






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「んははっ、あの流れ最高でしたよね！

俺も腹抱えて笑っちゃいましたよっ！」



「はははっ、北山すげーな」



「はい？」



「今日はいつも以上によくしゃべってる」



「そう・・っすかね・・？」







いつも以上に話してたのはきっと

Aちゃんのことを必死に

考えないようにしていたから。






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「ちょっと失礼します」




ふいにタバコが

吸いたくなって外に出た。







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けど、俺は軽率だった。








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「北山さん・・っ、」





前も同じ場所で会ってるのに

なんでそこに出てしまったんだろう。


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