検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:217,768 hit

012 ページ13

.


思わずその場に近づく。




「お、久しぶりだねー」



「そうっすね、なかなか来れなくって」






店長と仲良さそうに話すこの声は








「北山さん・・っ///」





私が会いたくて仕方なかった人。






.







ちらって、

私の方を見た北山さん。





「いらっしゃいませ///」




やっと会えた嬉しさで

思わず頬が緩む。







でも、







「お、おう・・」



スーって私を避けるように

横を通り過ぎていった北山さん。





一瞬、困ったような顔をしてた気がした。







.







.







「こちらロースになります」


北山さんが入られた個室にお肉を届ける。









いつもなら、



「ありがとー!」って


嬉しそうに笑顔を向けてくれるのに、









私を見た瞬間、すぐに目を逸らして







「俺はこうだと思うんすよねー」



一緒に来た方々に話しかけてる。









どこか違和感を感じながらも、





相手はお客さんだもん・・





そう自分に言い聞かせた。






.






.






「後藤、ゴミ出しよろしく!」



「はいっ!」






もしかしたら、北山さんが

タバコを吸いに出てるかも。





そんな期待をしながら外に出た。






.






(やっぱりいた・・っ///)




私の期待通り、

奥の方でタバコをふかしてる

北山さんの姿を見つけた。







.





「お久しぶりです・・///」


そっと声をかけた。





「っ、おう・・」



私に気づいた瞬間、

気まずそうな顔をした北山さん。



急いでタバコの火を消して戻ろうとする。






もしかして



私のこと、避けてる・・?





.





「北山さん・・っ、」


思わず、呼び止めた。








「・・会いたかったです」



気づけば口から出ていた言葉。






下を向いたまま、

立ち止まった北山さん。







次はいつ会えるかわからない。




もう私の気持ちは止まらなかった。







.







「北山さん、私、

 北山さんのこと・・」

「Aちゃん」





.






.








「俺のこと好きになるなよ?」



「えっ・・?」






「俺がいくらいい男だからって

 好きになっちゃだめ」



んふふって、

冗談っぽく笑った北山さん。








でも、その目は真剣で、

とても冗談には聞こえない。





.






「で、でも私・・っ」

「じゃ、戻るわ」





「き、たやまさ・・っ、」




私の呼びかけが届かないまま

店内に戻って行ってしまった。


.

013→←011



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (257 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
816人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , キスマイ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

やまみつ(プロフ) - メロさん» こんばんは!お待たせしてしまいすみません(泣)久しぶりの更新です。急展開です。楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - tsubakichanさん» こんばんは!本当にお久しぶりです(泣)やっと更新ができました!急展開です!楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
メロ - 更新ありがとうございます。キスしゃったり主人公ちゃんも帰っちゃったり、すごい状況で仲直りができるか私まで不安です(笑)リアルとの両立は難しいですよね。ゆっくりで大丈夫です。私達は気長に待っているので、(リアルが)落ち着いてからゆっくり書いてください。 (2017年1月5日 1時) (レス) id: 2ca1bbbf12 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - いつも更新の事を気にされているようですが、ご自分のペースで自由にして頂くのが一番ですよ。 私は、こちらのヒロインちゃん大好きなので、無事に完結されるまで、いつまでもお待ちできます。逆に、お忙しいのに更新ありがとうございました。 (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 更新、お疲れ様です。甘々展開ではなかったですね〜。早く追いかけて!どんな理由か知りませんが『キスして、ゴメンはないだろ!』と泣かせてばかりで、いつまでも煮え切らないみっくんに少しイラっとしました。(苦笑) (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまみつ | 作成日時:2015年11月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。