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思わずその場に近づく。
「お、久しぶりだねー」
「そうっすね、なかなか来れなくって」
店長と仲良さそうに話すこの声は
「北山さん・・っ///」
私が会いたくて仕方なかった人。
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ちらって、
私の方を見た北山さん。
「いらっしゃいませ///」
やっと会えた嬉しさで
思わず頬が緩む。
でも、
「お、おう・・」
スーって私を避けるように
横を通り過ぎていった北山さん。
一瞬、困ったような顔をしてた気がした。
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「こちらロースになります」
北山さんが入られた個室にお肉を届ける。
いつもなら、
「ありがとー!」って
嬉しそうに笑顔を向けてくれるのに、
私を見た瞬間、すぐに目を逸らして
「俺はこうだと思うんすよねー」
一緒に来た方々に話しかけてる。
どこか違和感を感じながらも、
相手はお客さんだもん・・
そう自分に言い聞かせた。
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「後藤、ゴミ出しよろしく!」
「はいっ!」
もしかしたら、北山さんが
タバコを吸いに出てるかも。
そんな期待をしながら外に出た。
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(やっぱりいた・・っ///)
私の期待通り、
奥の方でタバコをふかしてる
北山さんの姿を見つけた。
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「お久しぶりです・・///」
そっと声をかけた。
「っ、おう・・」
私に気づいた瞬間、
気まずそうな顔をした北山さん。
急いでタバコの火を消して戻ろうとする。
もしかして
私のこと、避けてる・・?
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「北山さん・・っ、」
思わず、呼び止めた。
「・・会いたかったです」
気づけば口から出ていた言葉。
下を向いたまま、
立ち止まった北山さん。
次はいつ会えるかわからない。
もう私の気持ちは止まらなかった。
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「北山さん、私、
北山さんのこと・・」
「Aちゃん」
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「俺のこと好きになるなよ?」
「えっ・・?」
「俺がいくらいい男だからって
好きになっちゃだめ」
んふふって、
冗談っぽく笑った北山さん。
でも、その目は真剣で、
とても冗談には聞こえない。
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「で、でも私・・っ」
「じゃ、戻るわ」
「き、たやまさ・・っ、」
私の呼びかけが届かないまま
店内に戻って行ってしまった。
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やまみつ(プロフ) - メロさん» こんばんは!お待たせしてしまいすみません(泣)久しぶりの更新です。急展開です。楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - tsubakichanさん» こんばんは!本当にお久しぶりです(泣)やっと更新ができました!急展開です!楽しんで読んでいただけると嬉しいです◎ (2017年7月2日 23時) (レス) id: f90c4f8e8d (このIDを非表示/違反報告)
メロ - 更新ありがとうございます。キスしゃったり主人公ちゃんも帰っちゃったり、すごい状況で仲直りができるか私まで不安です(笑)リアルとの両立は難しいですよね。ゆっくりで大丈夫です。私達は気長に待っているので、(リアルが)落ち着いてからゆっくり書いてください。 (2017年1月5日 1時) (レス) id: 2ca1bbbf12 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - いつも更新の事を気にされているようですが、ご自分のペースで自由にして頂くのが一番ですよ。 私は、こちらのヒロインちゃん大好きなので、無事に完結されるまで、いつまでもお待ちできます。逆に、お忙しいのに更新ありがとうございました。 (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 更新、お疲れ様です。甘々展開ではなかったですね〜。早く追いかけて!どんな理由か知りませんが『キスして、ゴメンはないだろ!』と泣かせてばかりで、いつまでも煮え切らないみっくんに少しイラっとしました。(苦笑) (2016年10月9日 6時) (レス) id: 5589304e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年11月13日 1時