みっくんが好き。

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ぎゅってしっかり

北山さんの腕に

抱きしめられている私。









北山さんの匂い、ぬくもり。





それらを直に感じて

胸の鼓動が激しくなってく。







ドキドキドキドキ・・






このままじゃ私、

倒れてしまいそう・・









「あ、あの・・っ！///」





私の声にハッとした北山さん。








「っ、・・ごめん」



ガバッて勢いよく私の体を離した。









「げ、元気出せよなっ、！」



それだけ言って

立ち去ろうとするから







思わず、





「北山さん・・っ///」




その背中に向かって声を出した。







ちらって、

こちらを振り返った北山さん。









目が合った瞬間、

ついさっきのことを思い出して

顔が熱くなった。





北山さんの顔を直視できない。







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「ありがとうございます・・///」



とりあえずお礼しないと・・！





その一心で出した声は、

あまりにも小さな声で。









「ん、また来るわ」



北山さんの返しがあって

ようやく聞こえたんだって安心した。








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じゃあなって

また歩き出した北山さん。








突然、






「あ、」






なにかを思い出したように

私のほうを振り返った。








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「あんなふうに怒る客もいるけど・・」








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「Aちゃんの頑張ってるとこ見て、

　元気もらってる客もいるってこと覚えといて」





「えっ・・？」






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「誰とは言わねーけど」



んふふって、

またいつもみたいに笑った北山さん。









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それって・・もしかして・・









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気づけば、北山さんの姿は

見えなくなっていた。




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