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「ここでいっか」
連れてこられたのは物静かな公園。
「ん。座って」
宏に誘導されて、
小さなベンチに腰かけた。
んしょって私の隣に座った宏。
「で、どうしたの?」
宏の目が優しく私を見つめてくる。
「え、えっと・・、その・・」
自分のみじめさ、恥ずかしさ。
私、宏とつりあってないかも・・
必死に思ってることを
伝えようとするけど
うまく言葉が出てこない。
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「A・・?」
「・・・・・・っ」
言葉よりも先に涙がこぼれた。
「・・泣いてんの?」
「ご、ごめん・・・っ」
ポタッ・・ポタッ・・
下を向いたまま、
ただただ涙を落とす私。
そんな私の姿を見て
「・・ったく、しゃーねぇな」
んって、私を自分の胸に
引き寄せてくれた宏。
ぽんぽんって頭を
優しく撫でてくれる。
宏の匂い、ぬくもり、
そして優しさ。
それらを感じてよけいに
涙が止まらない。
.
「・・・宏、」
「ん?」
「私、宏と付き合ってていいのかな・・」
「えっ・・?」
「私ね・・、恋愛経験がなさすぎて
すぐに緊張しちゃうし、顔も赤くなるし
手を繋ぐのもキスも全部恥ずかしくて・・」
「うん」
「宏はいつも余裕そうなのに、
私は動揺してばっかりで・・、
こんなの宏の彼女に向いてない・・っ」
私の言葉を聞いて黙り込んだ宏。
顔は涙でぐちゃぐちゃだし、
自分でもなに言ってるかわかんないし、
ほんとに宏に嫌われちゃう・・そう思った。
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「A」
「は、はい・・」
「たしかにAは、すぐ照れて下向くし、
恥ずかしくなったらピューンって
どっか行っちゃうし、俺のキスは拒むし・・」
呆れた表情の宏。
やっぱり・・宏は、
そういうとこ嫌だったよね・・
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「ご、ごめんなさ・・
「でも俺はAが好き」
「えっ・・?」
「そういうとこも含めて
俺はAが好きなんだよ」
ぎゅーって私をさらに
抱き寄せた宏。
宏の優しい声が
私の心の奥深くに響いて
また涙が流れ出した。
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やまみつ(プロフ) - ゆうなさん» こんにちは^^!コメントありがとうございます!http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yamami01122/ こちらがURLとなっております♪ 特別編でお待ちしております^^ わざわざコメントしていただきありがとうございました! (2015年11月8日 11時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - こんばんわ!いつも更新楽しみにしています!!特別編を見たいのですがどーすればいいのですか?? (2015年11月8日 1時) (レス) id: ae8d783771 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - みっちゃん。さん» すみません…!メッセージでURLが送れなかったので、こちらに貼らせてください(>_<) http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yamami01122/ もしまた見れないなど不具合がありましたら教えてくださいね◎ わざわざコメントしていただきありがとうございました^^ (2015年11月3日 10時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - みっちゃん。さん» こんにちは^^!コメントありがとうございます◎ あれれ…なぜでしょう(>_<) 私もわからないので、メッセージ送らせてください…! (2015年11月3日 10時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん。(プロフ) - こんばんは。いつも更新楽しみにしてます。特別編のリンクが見つからないのですが、どこにありますか?作者さんの作品リストにも拝見下のしたのですが、見つかりません(><) (2015年11月3日 9時) (レス) id: fb8b1c51d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年10月25日 21時