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「はぁー・・」
さっきまでのドキドキが忘れられない。
何度も何度も重ねられた宏の唇。
その柔らかい感触が残ったままの私。
私は顔を真っ赤にして
心臓がとび出ちゃいそうなほど
ドキドキしてたのに
そんな私の隣で
何もなかったかのように
平然としてた宏。
宏にとっては
さっきのキスも
なにってないことなのかな・・
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「よしっ、戻ろ・・」
鏡の前で気合を入れて
カラオケルームに戻ろうとしたとき
「さっきのって宏光の彼女かな?」
女の子の声が聞こえた。
「さっきの・・・」
廊下の奥に見つけた2人の女の子。
雑貨屋さんで会った宏の同級生だった。
とっさに壁の陰に隠れた。
「なんか地味だったよね」
「あーそれ私も思った」
「宏光ってあんな子がタイプだったっけ?」
「変わったんじゃない?それか遊びとか」
「あーそれあり得るー!」
あははって甲高い笑い声とともに
私の心に突き刺さった言葉たち。
「あんな子じゃ宏光も満足しないでしょ」
「たしかに。つりあってないよね」
壁の陰に隠れた私に気づかないまま
過ぎていった2人。
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そっとその場にしゃがみ込んだ。
何で宏は私を選んだんだろう・・
あんなにかっこいい宏。
女の子から寄ってくるような人なのに
何で私なんかと・・?
“遊び”
“つりあってない”
たしかにそうかも・・
経験がなさすぎて
何もかもが初めてな私。
そんな私に対して経験豊富な宏。
宏には私よりずっと
いい人がいるんじゃ・・
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いつのまにか
私の頭はそんなことしか
考えられなくなってた。
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「おかえりー」
ケータイをいじりながら
戻ってきた私をちらっと見た宏。
「・・・宏」
「ん?」
.
「・・・私帰るね」
「え?」
「ちょっと用事思い出しちゃって・・」
「用事?」
「ご、ごめん・・・っ」
「おいっ、A・・っ」
宏の呼びかけにも応じないで
自分の荷物を抱えて、部屋から飛び出した。
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やまみつ(プロフ) - ゆうなさん» こんにちは^^!コメントありがとうございます!http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yamami01122/ こちらがURLとなっております♪ 特別編でお待ちしております^^ わざわざコメントしていただきありがとうございました! (2015年11月8日 11時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - こんばんわ!いつも更新楽しみにしています!!特別編を見たいのですがどーすればいいのですか?? (2015年11月8日 1時) (レス) id: ae8d783771 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - みっちゃん。さん» すみません…!メッセージでURLが送れなかったので、こちらに貼らせてください(>_<) http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yamami01122/ もしまた見れないなど不具合がありましたら教えてくださいね◎ わざわざコメントしていただきありがとうございました^^ (2015年11月3日 10時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - みっちゃん。さん» こんにちは^^!コメントありがとうございます◎ あれれ…なぜでしょう(>_<) 私もわからないので、メッセージ送らせてください…! (2015年11月3日 10時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん。(プロフ) - こんばんは。いつも更新楽しみにしてます。特別編のリンクが見つからないのですが、どこにありますか?作者さんの作品リストにも拝見下のしたのですが、見つかりません(><) (2015年11月3日 9時) (レス) id: fb8b1c51d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年10月25日 21時