132:宏side ページ46
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「・・そうだったんだ」
一通り、あいつのしたことを
Aに伝えた。
「だから、俺、むかついて・・」
「宏・・・」
「俺のこと、怖いって思ったよな」
「・・・・っ、」
慌てて首を横に振ったA。
.
ばか。
嘘つくなよ。
あんなに怯えてたのに・・。
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「宏・・」
「なに・・?」
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「・・私も殴ってください」
「・・は?」
「私のことも一発殴って・・?」
「なに言ってんだよ」
「私、キスされたこと宏に黙ってた。
それに、寺井くんにからかわれてることも
気づけないで・・宏を傷つけちゃって・・」
「A・・」
「だから・・殴ってください」
ぎゅって目をつぶって
俺を待つA。
そんなAを見て
ふぅ・・って静かに息を吐いた。
「歯、食いしばれよ」
「っ、・・うん」
「いくよ?」
そう言って
Aを殴る代わりに
「・・・んっ、」
優しく唇を重ねた。
.
.
「ひ、宏・・?」
「ばか。殴れるわけねーだろ」
「で、でも・・」
そっとAを抱き寄せた。
「キスされたこと“黙ってた”じゃなくて
俺に“言えなかった”だろ?」
「えっ・・?」
「俺を傷つけるとか嫌われるとか
そんなこと考えて言えなかったんだろ」
「・・・っ、」
「Aはそういう子じゃん」
ぎゅってAの体をさらに抱きしめる。
「それに、俺が守ってやらねーと
いけなかったんだよ。あいつから」
「そんなこと・・っ」
「むしろ殴られないと
いけねーのは俺の方・・」
「宏・・」
.
「理由があったにしろ、
目の前であんなことして悪かったな・・」
「・・・・・っ、」
「俺のこと、まだ怖い?」
ぼそっと聞いた俺の問いに
ぶんぶんって俺の腕の中で
思いっきり頭を横に振った。
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「ごめんね、宏・・」
「何でAが謝んだよ」
「だって・・宏のこと避けちゃった」
「んなの、当たり前だろ。
怖がらせたのは俺なんだから」
「・・・・・っ、」
「ごめんな」
そっとAの頭を撫でた。
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やまみつ(プロフ) - ゆうなさん» こんにちは^^!コメントありがとうございます!http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yamami01122/ こちらがURLとなっております♪ 特別編でお待ちしております^^ わざわざコメントしていただきありがとうございました! (2015年11月8日 11時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - こんばんわ!いつも更新楽しみにしています!!特別編を見たいのですがどーすればいいのですか?? (2015年11月8日 1時) (レス) id: ae8d783771 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - みっちゃん。さん» すみません…!メッセージでURLが送れなかったので、こちらに貼らせてください(>_<) http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yamami01122/ もしまた見れないなど不具合がありましたら教えてくださいね◎ わざわざコメントしていただきありがとうございました^^ (2015年11月3日 10時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - みっちゃん。さん» こんにちは^^!コメントありがとうございます◎ あれれ…なぜでしょう(>_<) 私もわからないので、メッセージ送らせてください…! (2015年11月3日 10時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん。(プロフ) - こんばんは。いつも更新楽しみにしてます。特別編のリンクが見つからないのですが、どこにありますか?作者さんの作品リストにも拝見下のしたのですが、見つかりません(><) (2015年11月3日 9時) (レス) id: fb8b1c51d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年10月25日 21時