私とオオカミくん３

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「え、えっと・・///」



「初めて会った時から

　ずっと好きだったんだ」





私の目を見ながら

真剣な表情の寺井くん。




初めてって・・

あの荷物を拾った時から・・？









「・・で、でも、

　私には彼氏が・・」



「わかってる」



「え、じゃあ・・」



「でもそんなの関係ない」



「えっ・・？」









「好きなんだよ、君が」






そっと私の頬に

寺井くんの手が触れた。









「て、寺井くん・・？///」



「奪いたい、君のこと」



「・・・・・・・っ///」









ゆっくり、寺井くんの

顔が近づいてくる。









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――――――――逃げなきゃ。









とっさにそう思ったけど









「俺のものになって？」









もう手遅れだった。









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「・・・・・・んっ、」







気づけば重なっていた唇。









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「ごめん、・・つい」




申し訳なさそうに謝ってくる

寺井くんの前で

ただただ呆然とする私。









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今、私、キスした・・？









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ちゅって、

軽く触れただけのキス。




一瞬の出来事だった。









でも、


それでも、




その代償は大きくて。








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「・・・・・・・っ、」






何も言わずに教室を飛び出した。









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学校を出ると、

もう外は暗くなり始めてた。









「・・・・・っ、」



そっと唇に触れた。








寺井くんが自分に好意を

持っていたとか、

いきなりキスをしてきたとか、



理解できないことはたくさんあった。









でもそれ以上に







宏以外の人と

キスをしてしまったことが

嫌で嫌で仕方ない。









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「・・・・・宏、」



自然と口にしていた言葉。









〜♪




“課外お疲れ。”






差出人、北山 宏光。







きっとなにげなしに

送ってきたであろうLINE。









「宏、・・どうしよう」







宏はこのことを知ったら

どう思うのかな・・。









私が他の人とキスしたって

聞いたら、どう感じるの・・？








傷ついたり、嫌ったりしちゃう・・？









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「宏、・・ごめん」









“ありがとう＾＾

　日曜日楽しみだね。”




そう返信するので精一杯だった。






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