私とオオカミくん３

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「木下さん、おはよう」



「お、おはよ・・///」






転入してきてからというもの

毎日のように寺井くんに

話しかけられる日々。







もちろん仲良くしてくれるのは

嬉しいんだけど









「今日、髪型いつもと違う？」



「あ、ちょっとだけ

　結び方変えてみたの・・///」



「そうなんだ。

　すごい似合ってる、かわいい」



「えっ・・///」








まるで王子様みたいに

私のことすごく褒めてくれるから

正直、どんな反応すればいいのか

困っちゃってる。









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「寺井くん、完全に

　Aのことお気に入りじゃん」





ななちゃんとの話題も

寺井くんのことばっかり。








「ち、違うって・・///」



「絶対Aのこと好きだよ」



「・・ないない。絶対ありえない///」



「あーあ。ついに

　オオカミくんにライバル登場だね」



「だから違うってば・・っ///」









きっと転入してきて、

わからないことも多いし、




一応顔見知りだった私を

頼ってくれてるだけ・・だよね？









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「木下さん」



課外が終わった後、

寺井くんに呼ばれた。








「どうしたの・・？」



「これどうしたらいいのかな」





寺井くんが持ってたのは

クラスの日誌。







「あ、それはね、書けたら

　担任の先生のところに

　持って行ったらいいよ」



「あ、なるほど。

　これで書き方あってる？」





パラって寺井くんが私に

日誌を広げて見せた。








「んー、どれどれ・・」








わぁ・・きれいな字。



しかも今日あったことが

びっしり書かれてる。








ちらって、

日誌から寺井くんに視線を移したら








「・・・・・っ///」






じーって私のこと見つめてて

その視線に吸い込まれちゃいそうになった。


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