私とオオカミくん３

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デートの約束をし、

昨日と同じように

手をつないで帰る。









いまだに宏呼びが慣れない私。







「き、・・じゃなかった///」






話しかけようとすると

“き”が最初に出てきちゃう。









案の定







「今北山くんって言おうとしたろ」






つっこまれちゃいました。









「だってまだ慣れないんだもん・・///」




「はぁ？早く慣れろよー」




「ごめん・・っ///」









「・・ったく、もしデートのときに

　北山くんって呼んだら・・襲う・・」





「えっ・・？///」









「・・いや、なんでもない」





「え、なにっ・・？

　最後よく聞こえなかった・・」





「いや、まじでなんでもない。

　あー週末楽しみだなぁ・・」






あきらかに動揺してる宏。



なんだか怪しいけど・・まぁいっか。









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そういえば今日ななちゃんが





『家に呼ばれた時とか、

　逆に家に行きたいって言われた時とか

　そんなときは要注意！！

　あーでも一応、外出でも気を付けないと・・』




なんて私に警告してくれた。









まだ付き合いたてだから

ありえないと思うけど







そのうちそんな日も

来てしまうのかな・・








その頃までに

宏に合わせられるように

なってたらいいんだけど・・









「A、どした？」




「えっ・・？」




「なんかぼーっとしてるけど」




「あ、ううん！ちょっと考え事///」









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今こうやって２人で歩いてるだけでも

へんに恋人同士ってことを意識して

緊張しちゃってる私。







なんだか付き合う前よりも

どきんどきんって胸の鼓動が

速くなってる気がする。









それに比べて私の手を握ったまま

平然とした顔で歩いてる宏。









きっと宏は、こういうこと

過去に経験してきてるから

緊張とかしないよね・・？








経験の差ってやっぱり

大きいのかな・・









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おかしいな・・







お互い好きな気持ちを

伝え合うことができて

やっと結ばれた私たち。









なのになんでだろう・・









隣にいる宏が

なんだか遠く感じちゃう。









少し寂しくなった私。









つながれた手に力を入れて

宏の手をぎゅって握りなおした。









ん？って一瞬驚いた表情をした宏。









それでもフッて少し微笑んで

優しく握り返してくれた。



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