005 ページ6
.
Aとは小さい頃からの幼馴染だった。
年は俺の3つ下。
家が近所で、親同士も仲良くて。
昔は俺のこと“宏にぃ”って呼んでて
ほんとのお兄ちゃんみたいに慕ってくれてたし、
俺もAのことを妹のようにかわいがってた。
でも、俺が大学1年の時、
高校生になったAから突然告白された。
その時俺は彼女もいたし、
Aのことは妹としてしか見てなかったから
気持ちにこたえることはできなかった。
それからはAにも彼氏ができて、
2人で会う時間も減っていった。
けど、時が経つにつれて
どんどん大人になっていくA。
俺はいつのまにか
Aを1人の女性として
見るようになってた。
.
.
時は経って
俺が大学4年の時のクリスマス。
お互い恋人もいなくて
残念会しようぜって言って
久しぶりに2人で出かけた。
雪も降ってて寒い夜。
それなのにAが突然
海に行きたいなんて言い出した。
『はぁ?海とかぜってー寒いだろ』
『いいから!行きたいの!!』
半ば強引に連れて行かれた海。
『ここって・・・』
『そうだよ。宏にぃがきれいな
貝殻見つけてくれたとこ』
小学生の頃、
Aが友達とケンカしたって言って
この海の浜辺で1人泣いてた。
俺はその時お兄ちゃんぶって
Aを励ましてやろうと
きれいな貝殻を見つけてやったんだ。
『あの貝殻まだ持ってるんだよ』
そう言いながら海を見つめるA。
『まだ妹なの・・?』
『えっ・・?』
『私はずっと宏にぃのこと・・・っ
Aの言葉を最後まで聞かないで
.
俺はその唇にキスをした。
.
.
あの浜辺は俺らにとって大切な場所。
プロポーズも絶対そこでするって決めてた。
.
203人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
清華(プロフ) - この物語、とても素敵です...機会が有るのなら、続きが見たいです (2020年3月4日 1時) (レス) id: 1c085b2c66 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - (名前)遥花☆さん» こんにちは^^ コメントありがとうございます! お久しぶりです◎ そうですね…きっとみっくん本人も何事にもまっすぐで強い人間なんだろうと勝手に妄想しております。笑 主人公ちゃんの記憶が早く戻りますように…これからも見守っててくださいね^^ (2015年11月9日 15時) (レス) id: 76f445c12a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)遥花☆(プロフ) - やまみつさん…おはようございます。北山さんのまっ直ぐで一生懸命で、困難に自ら向かって行く勇ましさが、本当の北山さんをそのま描いているようで…切ないけれど…でも凄く人としての器の大きさを感じます☆主人公ちゃん…お願い!ゆっくりでいいから、思い出してね (2015年11月9日 7時) (レス) id: 57b9d054d4 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - ichigojamujamuさん» こんばんは^^コメントありがとうございます!私も書いていてなんだか悲しくなるときもありますが、これからも更新頑張りますね♪ 応援ありがとうございます!とても力になりました◎今後もよろしくお願いします^^ (2015年10月14日 18時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
ichigojamujamu(プロフ) - ドキドキしたり切ないお話ですが続き頑張ってください!気になりますので. (2015年10月14日 16時) (レス) id: e49c46559d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまみつ | 作成日時:2015年10月11日 17時