キミとの記憶 × Ｋｉ

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「ふふ、そっか。

　じゃあもっかい見せてあげる」




「ほんとですか・・！？」




「うん、いくよ？」








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マジック終了後、

じーって俺の手元見てくるA。







「わかった？」




「うーん、・・わかんないです」




「えー？、ちゃんと見てた？」




「み、見てましたよ！！

　でもわかんなかったんですっ」







顔赤くして反抗するAは、









『見てたのにわかんないんだもん』









記憶なくす前と変わんない。


いつものAだった。









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「北山さん・・？」



「・・・っ、？」





思わずAの姿に

夢中になってた俺。






「どうされました？」



「あ、いや・・なんでもない」









「すごいですね、マジック」


嬉しそうに目を輝かせてるA。









「・・だろ？」




「ほんとどんなトリック

　使ってるのか気になります！」




「ふふ、教えてやろーか」









「・・・ダメです」



「え？」






「自分であばきます・・！」





だからまた見せてくださいって

嬉しそうに笑ったA。









「A・・」









『絶対自分であばくのっ！！』






俺がせっかく教えてやるって

言ってんのに、頑なに断ってたA。





変なとこ負けず嫌いなんだよな、ほんと。








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自分であばきます！って


昔と変わらないその姿に思わず、









「前も・・・」




「えっ・・？」




「前もそうだった・・」




「・・・・？」







きょとんってしながら

俺を見つめてるA。









「なぁ、A」



「・・・はい？」









「ほんとに覚えてねーの？」



「えっ・・？」









「俺のこと、覚えてねーの？」




気づいたらそんなこと口にしてた。






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