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会社に戻って会議の資料作ってたら、
「北山・・」
後ろから藤ヶ谷が声をかけてきた。
「Aちゃんは・・?」
「あー、うん・・」
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「そっか・・」
俺の説明を聞いて
何ともいえない表情をしてる。
「俺にはあいつしか無理なんだよ」
「それはわかってる。
けどAちゃんが
お前のこと思い出す・・
「保障なんかねぇよ。
俺を好きになる保障もない」
・・んなのわかってるっつの。
「けど、俺はあいつがいい」
「北山・・」
「さっきやっと顔見知りになった。
俺にとっては結構な進歩だぜ?」
「・・・・・」
無言になった藤ヶ谷の方
ちらって見たら、
悲しそうな顔してた。
きっと俺のこと心配してんだよな。
俺だって正直、この先
Aとどうなんのかわからない。
けどやるしかないんだよ。
どんなにつらくても
俺がAを選んだんだから。
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「んな顔すんな。俺は大丈夫」
「そっか。・・まぁ、
なんかあったら言えよ」
「おう。さんきゅー」
少しだけ笑顔を見せた俺。
藤ヶ谷にはきっと無理してるって
思われたんだろうな。
俺の肩を、ぽんって叩いて
立ち去って行った。
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翌日。
「よっ」
会議終わりにAの病室に寄った。
「あ、こんにちは」
にこって笑顔を見せてくれたA。
「今日はなにしてたの?」
「えっと・・、トランプ・・」
「トランプ・・?」
「昨日、北山さんがしてくださった
マジックのタネが知りたくて
いろいろトランプ調べてたんですけど
何も出てこなくて・・」
それで1人で神経衰弱してましたって
恥ずかしそうに笑った。
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清華(プロフ) - この物語、とても素敵です...機会が有るのなら、続きが見たいです (2020年3月4日 1時) (レス) id: 1c085b2c66 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - (名前)遥花☆さん» こんにちは^^ コメントありがとうございます! お久しぶりです◎ そうですね…きっとみっくん本人も何事にもまっすぐで強い人間なんだろうと勝手に妄想しております。笑 主人公ちゃんの記憶が早く戻りますように…これからも見守っててくださいね^^ (2015年11月9日 15時) (レス) id: 76f445c12a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)遥花☆(プロフ) - やまみつさん…おはようございます。北山さんのまっ直ぐで一生懸命で、困難に自ら向かって行く勇ましさが、本当の北山さんをそのま描いているようで…切ないけれど…でも凄く人としての器の大きさを感じます☆主人公ちゃん…お願い!ゆっくりでいいから、思い出してね (2015年11月9日 7時) (レス) id: 57b9d054d4 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - ichigojamujamuさん» こんばんは^^コメントありがとうございます!私も書いていてなんだか悲しくなるときもありますが、これからも更新頑張りますね♪ 応援ありがとうございます!とても力になりました◎今後もよろしくお願いします^^ (2015年10月14日 18時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
ichigojamujamu(プロフ) - ドキドキしたり切ないお話ですが続き頑張ってください!気になりますので. (2015年10月14日 16時) (レス) id: e49c46559d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年10月11日 17時