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小さい頃から一緒にいたA。
お互い恋人ができたり、
生活が忙しくなったり、
すれ違うこともあったけど
俺にとってのAは
昔からずっと特別な存在だった。
それは記憶をなくした今も変わらない。
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俺の話にふふふって笑ってくれたA。
俺が服を脱ぎっぱなしにしてると
ぶーぶーほっぺ膨らまして怒ったA。
仕事が忙しくてなかなか会えない時
ちょっとだけ寂しいって泣くの
必死にこらえてたA。
どんなAも好きだった。
Aが隣にいることが当たり前だった俺。
きっとこれから先
苦しいことがたくさん待ってる。
それでも
それでも俺は
Aのそばにいたいんだ。
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「わかった・・・」
俺の無茶なお願いに呆れつつも
了承してくれたおじさんとおばさん。
「Aが恋人としての俺を思い出せないなら・・」
もう俺の中で覚悟はできていた。
おじさんとおばさんにお辞儀をして
病室に向かう。
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病室のドアを開けた。
俺に気づいて少し怯えた表情のA。
Aの意識が戻った日以来
直接話しかけることができなかった俺。
「誰かわかんないよな・・?」
そっとAに話しかけた。
俺の言葉に少し戸惑ったあと
コクンって小さく頷いたA。
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俺のことが思い出せないなら
俺のことを思い出すのが苦しいなら
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「俺の名前は北山 宏光」
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恋人としての俺じゃなくて
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最初から
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「・・・はじめまして」
全て最初から始めるんだ。
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清華(プロフ) - この物語、とても素敵です...機会が有るのなら、続きが見たいです (2020年3月4日 1時) (レス) id: 1c085b2c66 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - (名前)遥花☆さん» こんにちは^^ コメントありがとうございます! お久しぶりです◎ そうですね…きっとみっくん本人も何事にもまっすぐで強い人間なんだろうと勝手に妄想しております。笑 主人公ちゃんの記憶が早く戻りますように…これからも見守っててくださいね^^ (2015年11月9日 15時) (レス) id: 76f445c12a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)遥花☆(プロフ) - やまみつさん…おはようございます。北山さんのまっ直ぐで一生懸命で、困難に自ら向かって行く勇ましさが、本当の北山さんをそのま描いているようで…切ないけれど…でも凄く人としての器の大きさを感じます☆主人公ちゃん…お願い!ゆっくりでいいから、思い出してね (2015年11月9日 7時) (レス) id: 57b9d054d4 (このIDを非表示/違反報告)
やまみつ(プロフ) - ichigojamujamuさん» こんばんは^^コメントありがとうございます!私も書いていてなんだか悲しくなるときもありますが、これからも更新頑張りますね♪ 応援ありがとうございます!とても力になりました◎今後もよろしくお願いします^^ (2015年10月14日 18時) (レス) id: 42d06ce784 (このIDを非表示/違反報告)
ichigojamujamu(プロフ) - ドキドキしたり切ないお話ですが続き頑張ってください!気になりますので. (2015年10月14日 16時) (レス) id: e49c46559d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまみつ | 作成日時:2015年10月11日 17時