新たなワルキューレ ページ2
ワルキューレ。
何が…………………
……もしかして、
マス「……私が……?」
カナ「ええ。あなたよ。」
カナ「あなたが、6人目のワルキューレよ」
ドッドッ、と耳に音が響く。
自分の心音だと分からないぐらい、混乱していた。
マス「…………で、でも……私は……」
マステラは1度ワルキューレになるために挑んだ。
だが、なれなかった。
カナ「オーディションは不合格だったわよね、マステラ」
マス「…はい」
カナ「そう、あなたの歌は素晴らしいわ。でも足りなかった。」
カナ「誰かを守りたい、救いたいという想いが。」
マス「………あ……」
マステラは、ククリムの方を見た。ククリムは、マステラの手をそっと握っている。美しく、細い指が見える。
もう、化け物のような、人を殺めてしまうような手ではない。
カナ「オーディションの時は、とにかくぶつける歌だったわ、色んな意味でね。だから、私はそのとき、『武器のような歌』と思っちゃったの。」
マス「武器…」
カナ「でも、ククリムさんを助ける歌、あの歌は紛れもなく女神の歌だった。武器なんかじゃなく、心に届ける女神の歌。」
クク「…ええ、本当に……」
カナ「だから、私達はあなたを迎え入れる事にしたの。マステラ」
カナ「私達と一緒に、歌を届けてくれるかしら?」
マス「……………………」
あぁ、本当に………………
私は、誰かを………………………………
マステラの中で、何かが繋がった。
あの時、外に飛び出した時にはあった気持ち。
「救いたい」という気持ち。
今までの旅の中で、薄れてしまっていたけれど。
今、しっかりと取り戻せた。
マス「………………はい!」
フレ「よかったー!!よかったねぇ!マステラちゃん!!」
マス「……ふふ、ありがとうございます、フレイアさん」
「マスマスーーーーー!!!!!」
ピンク色の髪を揺らして、マキナが入ってくる。
マキ「マスマスーー!!おめでとうーー!!」
カナ「フレイア、マキナ。病室なんだから、静かにする」
カナメは冷静にピシャリと注意した。
2人は、「はぁ〜い…」と肩を下ろしてしまっている。
その様子がなんだか可笑しくて、マステラはまた微笑んだ。
その後に、レイナもやってきた。
レイ「おめでとう、マステラ」
マス「ありがとうございます、レイナさん」
レイ「回復したら、裸喰娘々でパーティ」
マス「…ら、ぐな……?」
レイ「クラゲの洗礼、受けるべし」
マキ「歓迎パーティ!!やろうやろう!」
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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2020年3月11日 0時