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それにしてもみんな元気だよなぁ。
こんな暑いのに。
……って、私が弱すぎなのか。
めちゃくちゃ弱いってわけじゃないけど、やっぱり運動部の人には負ける。
立木さんもチアやってるみたいだし。
私なんて、絵描いてるだけだもんなぁ……。
なんだか急に胸の奥がキュッと摘まれたような気持ちになった。
櫻井くんは、私と付き合って楽しいのかな。
よくよく考えれば、って考えなくても分かるけど、櫻井くんと私って、正反対な気がする。
いじめられた経験があって、コンプレックスがあって、友達がいなくて。
ダメなところばかりの私となんか……。
「中原、大丈夫？」
突然、間近で聞こえた声。
思わずビクッとなって見上げると、いつのまにかすぐそばに櫻井くんが来ていた。
「あ……、う、うん」
翔「ぼーっとしてなかった？熱中症とかになってない？」
「、大丈夫だよ」
翔「でもちょっと顔赤いな」
「そ、そうかな」
翔「うん。赤い」
心配そうに眉を下げて私を見つめる櫻井くん。
……顔が赤いのは、たぶん、櫻井くんが原因だと思います。
だって！初め着てたパーカー脱いじゃって、今は、す、素肌が目の前に……！！
なんか、だめ、ドキドキしちゃう。
でもそんなこと本人に言えるわけがない。
翔「熱中症になりかけてるのかも。何か飲み物買ってこよっか」
私の心内を知らずに心配してくれてる櫻井くんは、財布を手に取った。
「え、だ、大丈夫だよ」
翔「いや飲んだ方がいいって」
「でも」
翔「俺も喉乾いたし。買いに行ってくるよ」
「、じゃあ私も一緒に」
翔「中原は休んでて。飲み物、何がいい？」
「え、えと……甘いもの、がいいな」
翔「おけ。じゃ行ってくる」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2019年6月23日 17時
