[暁のヨナ]君にあえて良かった 3 (ページ1)

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戦闘開始ページ1

船が動き出した。

ギ:…さて、小僧共、とっとと終わらせるよ。

船が動き出したことを悟ったユンは身を屈める。
するとユンの服からアオが出てきた。

ユ:(アオ、こっち。)

アオがユンの縄を噛みちぎる。

ユ:…ヨナ、行くよ。
ヨ:ええ。
ユ:(Aはきっと、クムジの居場所を教えてくれる。俺達も、できることをしなきゃ。)

ヨナ達は大きな物音を立て、見張りを呼び出す。入ってきた所をユンが麻酔針を打ち、ヨナが転ばす。
見張りは短剣を持ち出しヨナに向けるが、ユンによって阻止される。
ユンが殴って、気絶させたのだ。

ユ:はぁっ…はぁっ…戸、閉めて！早く！

ﾊﾞﾀﾝ

女:し…死んだの……？
ユ:いや、最初に打った麻酔針が効いて気絶しただけ。これで半日は起きないよ。

周りは、なんて事をしたんだとざわついている。その中の一人が、ヨナが震えていることに気がついた。

女:あんた、震えているの？足も…怪我してるじゃない。そんなんで、よくあんなことできるわね。どうして…。
ヨ:…私、あなた達を、助けに来たの。…この船の場所を仲間に教えるのが、私たちの仕事。……待ってて。必ず、助けるから。

ヨナ達が行こうとすると、女に呼び止められる。

女:ま…待って。私も、手伝うわ。
ヨ:え…？
ユリ:私はユリ。私の父さん、船大工なの。船の仕組みなら、多少は詳しいつもりよ。

同時刻、Aは、クムジが乗っている船にいた。

ク:ふむ…やはりお前がそうだったか。
貴:……。(ギガン船長、まだか？)

すると外から声が上がる。

始まったのだ。

あぁ、皆の、仲間の声が聞こえる。皆、闘ってる。ハクも、キジャも、シンアも、ジェハも、ヨナもユンも。
皆みんな、闘ってるのに。自分は今は闘えないだなんて、なんて歯がゆいんだろう。
でも、だからこそ、自分は、今できることを、全力でやらなきゃいけないんだ。

そう考えていると、クムジの部下達が来た。
傭兵部隊は第４隊まで壊滅。商品の女達も解放されたようだ。

貴:ふふっ。(さすがはヨナとユンだな。)

部下:既に奴等がこの船に迫っています！
ク:ﾁｯ……来いっ！！((ｸﾞｲｯ
貴:っ！

ユ:ジェハ！シンア！おそらくその船の地下にクムジはいる！Aもそこにいるはず！

だが、ジェハがそこに駆けつけた時、

クムジとAの姿は、すでになかった。