『まさかこの年でまた受験するとはね･･･』 ページ7
入試形態に変更はなし、例年通りロボをぶっ倒すというシンプルなもの。
『取り敢えず合格はして、目立たない位の点数稼ご。』
出久君の受験会場の演習Bにはしてもらった。手助けするつもりは一切無いけども、どこまでやれるか見せてもらおうかな。
「君はなんだ妨害目的で受験しているのか？」
「あぁいや！そんなことは！」
早速トラブってるのか出久君･･･大丈夫か、めっちゃ萎縮しちゃってるけど。
「はいスタート！！」
お、始まった行くかな。
『お先に〜』
「どーした！実戦にカウントなんざねーんだよ！！ミイラマンは行っちまったぜ？走れ走れ、賽は投げられてんぞ！！」
悪趣味な始め方するな、相変わらず。
「えぇぇぇ？！」
あ、出久君が出遅れてる。まぁこの始め数秒でメンタル折れなければ巻き返しは効くから大丈夫でしょう。
『それよりも･･･素手でロボって、結構キツいんですけど。』
私の個性じゃ目立つからなぁーバレても困るし、素手でと思ったけど、硬いねこいつら。
『お、いいところにあるじゃん。』
バキバキバキッ
『標識ってまぁまぁ使えるよねー』
あ、某アニメの金髪バーテンの人と被るな。
「なんだあいつ、標識武器にしてるぞ！？」
「標識の個性か！？」
いやどんな個性だよ標識って、可笑しいだろそれは。せめてパワー型とか製造系とかさ･･･
ドォォォンッ！！
アレが来たか、こいつ面倒なんだよね〜
『出久君、上手くやってるかな･･･』
「はぁ･･･はぁ･･･」
デカすぎる･･･シャレになんないよ！逃げなきゃ、逃げつつポイントを！まずいまずいまずい、まだゼロポイントだ！
「残り2分を切ったぜ！」
「あと2分！？」
無駄になっちゃう、オールマイトがくれて、Aさんが教えてくれたこと全部！無駄に！！
「痛っ！！」
「！！」
『こんなもんかな。』
さてと、後はリタイヤしそうな奴拾いながら出久君見に行こうかな。
『ん？』
あの大型ヴィランの近くにいるのは出久君、だよな？なんで逃げない？倒せる程力を使えるのか？いや、使っても問題は無いのか？
「お、おいアンタ！そっち行ってどうすんだよ！？危ねぇぞ！！」
『あーいや、少し行かなきゃいけない用事があるのさ。気にしないでくれ。』
「はぁ？！ヴィラン見えてないのか！？」
『大丈夫だよ。私は強いからな。』
「っ！なんか知らねぇけどかっけぇな！漢らしいぜ！！」
『え、あ、どうも。』
いやごめん、私は女だ。
「やばいこのままじゃ！」『出久君大丈夫か？何しようとしてんだ？』→←「い、いいいいよいよだぁぁ」『出久君落ち着け。』
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作者名：ルキウゲロフォカレ | 作成日時：2017年9月29日 23時
