山口の双子の妹は月島に恋をする【ハイキュー】

少人数 ページ38

【環side】

「後衛にレシーブ巧者のリベロと主将

＿と同時に攻撃力の高い二人…

坊主はスパイクが打ちやすいレフト位置

後衛(うしろ)からはロン毛兄ちゃんがバックアタックに飛ぶ…

って感じか」

よくわかっていなさそうなさっきの女性にまた二人が説明している。

…ナンp ｺﾎﾝ


「ただ烏野がこのフォーメーションやってるのは見たことない…

全く練習したことないんじゃないか…？」

「はい、少なくとも私が見た限りではしてませんね」


「単純計算だと一人当たりの守備範囲2倍ってことですよね…？」

「デスネ

一人一人に高い守備力が求められマスね」

「烏養も賭けなのかもな…」

「「来い!!」」

1本で切って…！


澤村さんの右側の角を狙った及川さんのサーブ。

「大地」

スガさんが大きな声で名前を呼ぶ。

田中さんにトスが上がる。

国見の手を弾いたボールは相手コートに落ちる。

「「「しゃあああ!!」」」

及川さんのサーブ1本で切った…！


＿＿＿
その後もなんとか一進一退でなんとか食らいついていたが、田中さんのスパイクが止められてブレイクされてしまった。

その次も翔の速攻が12番さんに止められてしまう。

2点差が着いたところで飛雄が烏養さんに呼ばれた。

セッター交代か…


澤村さんが綺麗に上げたレシーブをスガさんがトスして、東峰さんのバックアタック。

東峰さんのスパイクは12番さんを吹き飛ばして相手コートに落ちる。

三年生三人の上手な連携


主審がホイッスルを鳴らす。

2番の札を持った飛雄。

先程のように焦った感じは特に見受けられない。


大丈夫


＿＿＿
飛雄のサーブに翔の超速攻、蛍のフェイントからの強打などの活躍があり、烏野側がセットポイントを取った。

及川さんのトスを読んだ蛍と飛雄が岩泉さんのスパイクを止めて、第2セットは烏野が取った。


"最終(ファイナル)セット"

これを落とせば

終わり


「いーぞォーいーぞォー青城ーッ」

「「「いーぞいーぞ青城!!

押せ押せ青城!!

もういっぽォーん!!」」」

「「及川くんがんばれーっ」」

セットカウントが1対1になって、余裕がなくなったのか、青城の応援はさっきよりも大きい声になっている。


「ラリー続くな…」

「＿守備もブロックも平均値では青城のが上だろうけど＿」

「烏野には守護神がいますからね」

「ああ、飛び抜けてリベロの守備力が高えからな」

頑張って喰らいつけ…

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