電流が走る 【あんさんぶるスターズ】

knock. ページ10

埃のかぶった長机を引っ張り出し、其処に明後日提出を命じられた書類を並べる

キィキィと高い音を鳴らすパイプイス

そのパイプイスに対しムッと顔を顰めている夏目と楽しげに書類を眺める宙

そして夏目の横には現在置かれている状況を飲み込めていない挙動不審なつむぎ先輩

宙がにっこりと可愛らしい笑みを浮かべて喧嘩を仲裁した直後、部室に桃李の保護者である伏見くんが訪れた

桃李がギャンギャン喚いていたが伏見くんが襟元を握り、私達に謝罪をし何処かへと引きずっていった

一件方がついたし、私自身の仕事を行おうと書類を引っ張り出したところで夏目に静止させられた

Aのことだし、何か困ってるんでショ？、と声をかけられ企画について相談を持ちかけると、見てあげルの一言で現在に至る

つむぎ先輩は部室前でおろおろとしていた所を宙見つかり着席させられた

「…という感じで曲を選定して、全体の流れを考えている訳なんだが」

放課後の1時間費やして考えた案と相談内容を説明する

「SwitchとTrickstarの曲調、イメージ、客層…色々考慮して流れを考えているんだが、その、テーマというか、今回の合同ライブ全体を通してのテーマが、な、」

テーマについては少しどもってしまう

私自身、テーマについて拝聴したときは思わず視線を逸らしてしまった

もごもごと口籠っていると夏目がそっと私の頭を撫でる

突然の行動に心臓が跳ねるが、何事も無かったように夏目を見る

「ボクはAの為なら何だってするヨ 大丈夫 ボクが護ってあげる」

そう笑う夏目に申し訳なさが溢れる

横でにこにこと笑っていた宙も、混乱していたつむぎ先輩も優しく見つめている

そんな二人を横目に夏目は「ネ？」と微笑んだ

ここまでして貰って言わないのも失礼だろう

いつかは夏目達の耳にだって届く話だと、大丈夫だと自分に言い聞かせ口を開く

「今回の合同ライブのテーマなんだが＿」









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夏目くんが可愛くてしんどい日々を送っています ろいど軍曹です
ここまで閲覧してくださり、本当にありがとうございます
この小説は夏目くんが好きで好きでそろそろ末期症状が出てしまいそうになった自分を治めるために執筆を始めました
しかし現在様々な人に読んで頂くことができ、とても嬉しく思います
この小説で是非夏目くんの魅力に気づいて頂ければ幸いです
とりあえず更新頑張ります

knock.→←sparkling.

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