sour. ページ14
遠くで歓声が聴こえる
私は今、次の出演を控えているSwitchの控え室へと足を進めていた
号泣して頭痛を引き起こしたあんずちゃんを仮設の長椅子に横にさせ、次の準備へと取り掛かる
貼り紙を確認した後、扉を開けばSwitchのメンバーは各々自由に行動をとっていた
「そろそろ出番なんだ 準備して貰っていい?」
そう言えば飛び起きる夏目と宙
宙はA〜と擦り寄ってきたが、夏目は未だうつ伏せで仮眠をとっているつむぎ先輩の後頭部を強打した
パシィィィンン!!!と中々痛そうな音を立てて繰り出された技につむぎ先輩は泣きそうな声を出しながら起き上がる
「_酷い…最近の若い子ってこんなに凶暴なんですか…?年功序列……」
うぅと目元を押さえ、とぼとぼと扉へ歩いてくるつむぎ先輩
そんなつむぎ先輩を睨みながらも夏目は顰めていた顔をころりと変え、私に笑顔を見せる
「Good Night …♪ 今日はよろしくネ A」
ひらひらと手を振り、敷居でうろうろとしているつむぎ先輩を廊下へと蹴り出す
慌ててつむぎ先輩の腕を掴み支えれば、感動に瞳を輝かせながら熱い視線を送ってくる
夏目はチッと大きな舌打ちを鳴らし、宙につむぎ先輩を運ぶ様指示を出していた
しゅっぱーつ!とつむぎ先輩をおぶったまま宙は駈け出す
時間を確認する為、腕時計をみれば交代までの時間が迫っていた
急いで夏目の手を握り、ステージ袖へ走る
途中、ぎゅっと強く握り返されて、少し体温が上がったことは秘密
「Switch到着しました!」
スタッフさん達に告げればすぐ様ステージ袖へ誘導される
ステージではTrickstarが汗を流しながら歌を、踊りを、観客を魅了させるパフォーマンスを行っていた
スバルが歌を歌い切り、メロディーが止まると照明が全て落とされる
暗転
ステージからTrickstarのメンバーが下がり、Switchの出番となった
Switchはまだまだ知名度が低く、ファンの少ないユニット
でも
「それでは、行ってきますね」
ふわりとつむぎ先輩が微笑む
「うー!今日も踊るぞ〜〜」
軽やかに宙がステップを踏む
「Aはそこでボクらをみていてヨ」
三人がステージへ歩み出す
暗転している筈の世界が、白く眩い光に包まれて
その背中が唯々頼もしい
「_頑張れ」
Trickstarによって創られたこの空間を
Switchで染めあげよう
熱が、振動が全て作り変えられる
「___さぁ、魔法をかけてあげるヨ♪」
色が変わった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
あなたの幼馴染
鳴上嵐
67人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ああ - 面白いです。頑張ってください! (2018年2月21日 5時) (レス) id: 4f788f756a (このIDを非表示/違反報告)
ろいど軍曹??稲妻に貫かれた(プロフ) - よよみ??そーちゃんに心臓を奪われたさん» コメントありがとうございます。夏目くんへの愛情が溢れ出てきてしまい、このような拙い小説を書かせていただいています…。これからもよろしくお願いします…! (2017年2月21日 19時) (レス) id: d3d55130b6 (このIDを非表示/違反報告)
よよみ??そーちゃんに心臓を奪われた(プロフ) - ろいど軍曹最高でございます。夏目やばいよw続きが読みたい!(^o^三^o^) (2017年2月19日 9時) (レス) id: e2a8f81aa9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろいど軍曹 | 作者ホームページ:http://uranaitukuru
作成日時:2016年12月18日 21時