▽ 好 き っ て 、▽

ちょっと、苦しいの。 ページ33

.渋谷side







何でかわからへんけど、
無性にA会いたくなった。


まあ、クラスは隣のとなりやし、
すぐ行けるわ、



「ヒナ、ちょっと出てくるわ、」

「おう、トイレか？」

「ん、まぁそんなとこや、」





ぽっけに手突っ込んで教室出て、
のんびり歩いてたけど、

もうすぐAに会えると思うと
自然と小走りになった。









「もしもーし、Aおる？」

教室見渡してもおらへんかったから、
そこら辺におった奴に聞いた、


それにしても、この教室うっさいな、




「え、神崎？笑 ははっ、ねぇ、？笑」

こいつなんやねん、喧嘩売っとんのかごら、




「なんやねん、さっさと言えや、」

「あっ、すばるくぅん、♪
Aちゃんなら
亮ちゃんと出てったでぇ〜、」


ひょいと出てきたマルに、
スッゴいこと言われた気がする。



「は、錦戸と？」

「おん、手ぇ、つないでなぁ？♪」



なんで、はてなに音符やねん、

何が楽しいねん、あほか、

いや、あほか、こいつは。









ん？
手繋いで？


うせやん、


「どこ行ったっ！？」

「え〜となぁ、あっちやったかなぁ〜？
けど、すばr ちょ、すばるくんっ！！」





マルの話なんか最後まで聞けるわけない。




俺は

錦戸より、

Aのこと、


ずっとずっと好きや。



ずっとAと一緒におった、


最近、
ずっとAのことばっか、

頭んなかがぜーんぶ、Aや。







俺、こんなに好きやったっけ、



いや、好きやない。

大好きなんや、



あいつがおらん人生は、
意味がない。








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