山田家末っ子やってます

forty‐four ページ49

『なんで、先生がそれを……………？』

寂雷「すまない、この前、東方天乙統女が来たときに話を聞いてしまったんだ。」



乙統女姉さんが来たとき……

そういえば誰かの気配がしたような。



寂雷「そして、飴村くんもだね？何があったのか、教えてくれるかい？」


これは、話すしかないな。



『わかり、ました。






私のことを鍛えたのはいちにぃと左馬刻にぃってことは知ってますよね。


あのとき、中央区の人。無花果ねぇは使える女の子を探していたんです。


らむちゃんが当時から無花果ねぇと繋がってたことは多分知ってますよね？


強くなっていく私のことを無花果ねぇに話したんです、らむちゃんが。


そしたら会いたい、と言ってるってらむちゃんから聞いて。

実際に会ってみたら思ったより好い人で。


そっから仲良くなりました。


無花果ねぇは乙統女姉さんに私のことを話してくれて、認めてもらえて。

それが嬉しくて。


で、今に至るって感じですね。』



寂雷「それは、一郎くんたちは？」

『知りません。』

寂雷「そして、Aちゃんはヒプノシスマイクを持っているんだよね。」

『はい。危険性は十分理解していますし、私の場合は耐性があるので。』


寂雷「君自身は大丈夫と感じているだろうが、私は心配なんだ。あまり無理はしないようにね。」


そう言って頭を撫でてくれる先生。

『はい。わかりました！ありがとう、先生。』




まぁ、一件落着？



ただ私たちはこの話を聞かれていることに気がつかなかった。

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