一欠片の愛をPart2【五条悟】

伍拾漆 ページ10

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五条先生は楽しそうに笑っていて、隣の綺麗な女の人も物凄く幸せそうで。



女の人が五条先生の腕に胸を押し付けながら自分の腕を絡めた時、居てもたってもいられなくなってその場を早足で離れた。



あんなに楽しそうに笑っている五条先生を見るのは久しぶりだった。それがよりによって私の知らない女の人といる時だなんて…



『はぁ……』



無我夢中でその場から離れ、やっと立ち止まって一息ついた。



あの人、五条先生とお似合いだったな。私なんかよりもずっと。綺麗で、スタイルも良くて、性格の良さそうな人。



心の中で自分と比較して悲しくなってしまう。




あの人も、私と同じように彼の瞳の色のネックレスを買い与えられるのだろうか。幸せにすると言われて、抱きしめられているのだろうか。



きゅうと胸が締め付けられ、目の奥がツンとした。



でも私は五条先生の女性関係に口を出せる立場ではないし、嫉妬をしてもいい身分でもない。




見なかったことにしようと決め、ブレスレットを受け取りに歩き出した。





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