一欠片の愛をPart2【五条悟】

漆拾伍 ページ28

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あれから視線の正体が分からない事が怖く外に出られないていたが、検診があるためきっと私の勘違いだと自分に言い聞かせながら支度をして外に出る。




意外にも行く道でこの前のような視線を感じることはなく、私の杞憂だったかなと胸を撫で下ろす。きっと私が気にしすぎてたんだ。検診も無事に終わり昨日までより気分も軽くなり、少しだけ軽くなった足取りで病院を出た。




来た道を歩きながら、五条先生たちは元気かなと思い浮かべる。私がいなくなって喜んでるのかな。自分で想像しておいて胸の奥がジンと痛んだ。






この時の私は五条先生の事を色々と考えすぎていたため、いつもなら必ず過剰過ぎるほどに抱いている警戒心とか、危険察知能力とか、そういうのをすっかり忘れてしまっていた。





背後に近付いてくる男にも気付かず私はぼんやりと考え事をしながら歩き続けていた。







気付けば髪の毛を後ろから引っ張られていて





口に布のようなものを当てられ、必死に呼吸しまいと我慢したが耐えられる訳もなく吸い込んでしまい






私はそのまま意識を手放した。






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