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ねえさんが十五人 ページ19

_「あー、美味しかった。 ごちそうさまでした」

「ね? 美味しかったでしょー?」


 ちゃっかりねえさんの隣に座ってる飴村乱数に、殺意が湧く。
 混雑していたが、店員さんが飴村乱数の顔を見るなり個室へと案内してくれた。


「ボクの特権♡」

 なんて片目を瞑っていたが、一体何したんだろ。
 少し食休みしてから帰ることになったが、飴村乱数はギリギリまでねえさんにくっついてた。


「いい加減離れたらどうです?」

「えー、AA! ボクの連絡先は個人のものだから、モデルじゃなくてデートのお誘いの連絡もそっちでしてね!」

「んー、考えておくね」


 ばいばーい、と言ってタクシーに乗る飴村乱数を見送ったあと、いちにいとねえさんと帰路につく。
 心優しいいちにいが「二郎にお土産買ってくかー」と言い、少し駅で物色中だ。

 ねえさんは夕飯の材料の買い出しに行くと言う。
 いちにいにねえさんを任され、隣を歩く


「うぁ〜、たっかいね」

 ねえさんが驚きの声を上げる。
 食材のコーナーに向かったはずなのだが、何故かアクセサリーのコーナーにいた。

 「夕飯の買い出しはいいんですか?」と訊くが、ねえさんは「いいのいいの」とケタケタと笑いながら、キラキラと輝く花の髪飾りを二つ手にとった。
 青と赤の髪飾りと、黄色と赤の髪飾り。
 

「どっちが可愛いかな?」

「ン゙ン゙ッ゙。 ねえさんが可愛いです」

「んー、そうじゃない」


 もちろん黄色と赤に決まってる、と言おうとしたとき、視界の端にキラッと光を反射する。
 青と赤と黄色の、まるで信号のようなカラーの髪飾り。


「何かお探しですかー?」

「あ、えっと……」


 店員さんが声をかけてきた。
 ねえさんが、オススメあります? なんて尋ねているのを聞きながら、その髪飾りを手に取る。


「彼氏さんですか? かっこいいてすねー」

「弟ですよー。 そうでしょ? 自慢のかっこいい弟なんです」


 ねえさんにかっこいいと褒められるのは、何よりも嬉しい。
 でも外なので自重して、「ねえさん」と話しかける。


「なぁに……」

「うん、これが一番可愛いです」


 サラサラの髪を掬いながら言うと、ねえさんは少し頬を赤く染めた。
 普段のねえさんも可愛いけど、赤いねえさんもすっごい可愛い。


「ふふっ。 じゃあ、これにするね」


 顔を真っ赤にして口をパクパクさせている店員さんに、ねえさんは会計を頼む。
 その髪飾りは、まるでねえさんのために造られたかのように、キラキラと輝いていた。

姉ちゃんが十六人→←ねえさんが十四人



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おりはるこん(改名)(プロフ) - ミーさん» コメ返し遅れて申し訳ないです!最近やることが多いので更新事態の優先順位が低くなってるのがすごく悔しくて…。終わりは決まってるので着いてきていただけると嬉しいです! (2018年11月29日 20時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 最近読み始めたので、更新とても嬉しいです…!これからも頑張ってください! (2018年11月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん(改名)(プロフ) - ぬぬぬさん» ここだと文字数が足りないのでボードかメッセージに移行してもよろしいでしょうか?私の考察は250文字以上になってしまいそうなので…(汗) (2018年9月15日 18時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - ペンは剣よりヒプノシスマイクってどういう意味だと思いますか???調べても全然分からなくて… (2018年9月15日 17時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん(改名)(プロフ) - ぬぬぬさん» わかりみが深い…!久々にヒプマイを誰かと語れてスッキリしました!ぽっせもわかります!ヒプマイ沼は深いですね…! (2018年9月15日 17時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりはるこん(元鈴音) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月26日 8時

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