オネーさんがじゅーいちにん ページ15
_「じゃー、オネーさん。 改めて初めまして! ボクは飴村乱数! 気軽に乱数って呼んでね」
「初めまして、山口Aです」
いつも一郎がお世話になってます、と頭を下げるA。
他のオネーさんが鬱陶しかったので店の裏側に来てもらった。
改めてその風貌を見ると、なるほど。 確かに美人だ。
一郎がついつい過保護になっちゃうのも分かるし、その分だと他の弟クン達も一郎と同じように……、いや、それ以上に執着してるかも。
「わっ、これも可愛い」
「こっちは? このスカート、ねーちゃんに似合うんじゃね?」
「えー、ちょっと可愛すぎるよ」
ねーちゃんには、ちょっと可愛すぎるくらいがいい、って言いたそうな顔。
ねーちゃん、ねーちゃんって言う割に、Aに恋しちゃってるんだ。 へー。
「Aにはぁ、可愛すぎるくらいがちょうどイイと思うなー、ボク」
顎を両手に置きながら、カタログを見る二人に言う。
ちょっと、ちょっとだけ頬を赤く染めるA。
色に例えたら純白。 真っ白で、澄んでて、一見単純なのに、それ故にどこまでも深い。
あー、可愛いなぁ。
可愛いコを見つけたら自分色に染め上げたくなる、それがオトコゴコロってものでしょ?
「Aに似合う服、ボクが見繕ってあげる」
似合いそうな服を取り出し、フィッティングルームで着替えるよう指示する。
カーテン越しのボディラインがうすーく透けて見えて、きゅんきゅんしちゃう。
一郎は顔を真っ赤にしてる。 きっと、『ねーちゃん』が初恋で、今まで女性経験が無かったのかも。 顔はいいのに。
「ど、どうかな?」
少し照れてて、すっごいそれが可愛い。
慣れきったモデルでは出来ないウブな表情。
男をそそる、国民系美人。
「すっごい可愛い! ね、一郎?」
「あ、ああ! 可愛いよ、ねーちゃん」
一郎もウブな反応を見せる。
そんなんじゃ、
「これ来月の雑誌に載るコーデでねー、モデルさんより着こなしてるね!」
出るとこ出てて、細いところは引き締まってるいいカラダ。
あーあ、どうしよ。 欲しくなっちゃった。
「どう? モデルやってみない?」
ボクはここ最近で、一番いい笑顔を浮かべた。
二人は驚いたようにお互いの顔を見合わせた。
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おりはるこん(改名)(プロフ) - ミーさん» コメ返し遅れて申し訳ないです!最近やることが多いので更新事態の優先順位が低くなってるのがすごく悔しくて…。終わりは決まってるので着いてきていただけると嬉しいです! (2018年11月29日 20時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 最近読み始めたので、更新とても嬉しいです…!これからも頑張ってください! (2018年11月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん(改名)(プロフ) - ぬぬぬさん» ここだと文字数が足りないのでボードかメッセージに移行してもよろしいでしょうか?私の考察は250文字以上になってしまいそうなので…(汗) (2018年9月15日 18時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - ペンは剣よりヒプノシスマイクってどういう意味だと思いますか???調べても全然分からなくて… (2018年9月15日 17時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん(改名)(プロフ) - ぬぬぬさん» わかりみが深い…!久々にヒプマイを誰かと語れてスッキリしました!ぽっせもわかります!ヒプマイ沼は深いですね…! (2018年9月15日 17時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おりはるこん(元鈴音) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月26日 8時