君と見たあの空を (ページ40)

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そうし日々は息をつく暇もないほどに怒涛に過ぎ去っていき、

漸く落ち着いて来た頃、タイミングを見計ったように

もう一度ご飯に誘ってくれた玲於くんと食事をすることになった。

撮影終わり届いていたメッセージを確認すると

仕事が押していて少し遅くなると連絡が入っていた。

先に着いたお店の個室。

玲於くんが決めてくれたお店は

和のテイストのその部屋は落ち着きた雰囲気でとても素敵だった。

遅れるから先に食べてていいと言われたけれど

何がいいかいまいち分からなくて

玲於くんのおすすめにしようと決め烏龍茶だけ頼んで待つ。

彼に会うのは随分と久しぶり。

なんだか少し緊張するかもしれない。

記憶の中の彼を思い浮かべると自然と口角が上がるのを感じた。

自分が思うよりもずっと今日という日を楽しみにしていたみたいだ。

彼を待つ間、ぼんやりとスマホを見て時間をつぶす。

冷えた烏龍茶のコップにできた水滴がぽたりとひとつ垂れた

まだかな？

なんだか眠たくなって来た。

ウトウト。

まぶたがだんだん下がって来て

眠気に身を任せるように

後ろの壁に背を預けて目を瞑った。