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はんぶんこずつ食べたパンの味も
レモネードの甘酸っぱさも、
全て、夏に溶けてくみたいだった。
そして私達は車に戻り、
目的地に向けて出発した。
窓から見える青い海は
とても眩しくて、
何度振り返っても
色褪せることはなかった。
紫「業者との待ち合わせまで
時間あるし、
先に海行こっか」
「はい！行きます！」
紫「ウキウキしてくれてありがと、笑
なんか俺も嬉しくなっちゃう
Aちゃんの顔見てると」
「あんま見ないでください、
恥ずかしいです、笑」
紫「顔あげて？」
ほんの少し顔をあげると
いきなり紫耀さんがしゃがんで
下から私を見る。
紫「そう、その顔
俺すごい好き、笑」
「あ、ありがとうございます……」
紫「あ、てかさ？
お願いしたいことあるって
言ってなかった？」
「あ！言いました、」
紫「教えてくれる？、」
「あの、線香花火…
線香花火したいんです、」
紫「線香花火？」
「はい、」
紫「いいよ！俺もしたいし」
「よかったです
ありがとうございます！」
紫「じゃあ、帰り遅くなっちゃうね、笑」
「ですね、笑」
やった、長くいられる、
とエンジン音に紛れさせていった声、
聞こえていたらどうしよう。
次第に窓から入ってくる光は強くなり
海の向かうんだなとひと目でわかる人が
ちらほら見え始める。
はしゃぎすぎないように、
大人っぽく……
そう自分に言い聞かせて
今にも舞い上がろうとする自分を
そっと抑えた。
海水浴場の駐車場に
車をとめるとき、
運転席の左肩に
腕を添えてほしい、という願望は
あっさり叶えられてしまった。
それと同時に
心臓の音がきゅっと苦しくなった。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
