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ふと右を向くと
再度ガラスに肘をつき、
もう片方の手で
軽くハンドルを握っている。
昇り始める太陽よりも
美しい光がそこにあった。
車内で流れていたのは、
どこかで聞いたことのある
おしゃれな洋楽だった。
しっとりとしたメロディと
紫耀さんの優しい運転、
少しあいた窓から入ってくる夏の匂い。
喉が渇くのは、
緊張やドキドキから
だけではなかったと思う。
他愛のない会話を繰り返していても
紫耀さんは紫耀さんのままで
答えてくれる質問もあれば、
内緒と二文字で返事するときもある。
逆に、
自分から質問をしてくれるときもあれば、
私がした質問を同じように
聞き返してくれることはなかった。
知りたいこと、
聞いたこと、
知らないこと、
聞かないこと、
その空間そのものが
ちぐはぐだった。
それが、
私が紫耀さんから離れがたくされている
磁石だったのかもしれない。
そんな異質の空間で、
私はこんなゲームをしていたことを
紫耀さんが知ったら、
どう思うかな。
ちょっとした仕草や
時々香ってくるにおい、
好きの要素がありまくる紫耀さんに
キュンとしたら負け。
逆にキュンとさせたら勝ち。
圧倒的劣勢だけど
何とか平常心を保つ練習と
紫耀さんのウィークポイントを
見つけるチャンスと思って、
勝手に開催していた。
今思えば、変だったなって思うし
恥ずかしいけど、笑
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
