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ほんのりぬくもりのある店内に入り、
いつもの席を見ると
空いている。
だから、なんの躊躇いもなく
その席に向かって歩いていたが、
その途中にあった空席に
なんとなく引き寄せられた気がして
気分転換にいいかも、と思い、
その座席の椅子をひいた。
模試ノートをつくろうと、
鞄を開け、
前回の結果を取り出した。
いつもと違う景色に違和感を感じつつも、
曇りの日にさっと差し込む光すら当たらない、
影のような気持ちを紛らわそうと、
オレンジジュースを注文した。
元々私が予約していたような、
あるいは、
誰かが空けてくれていたような
ぴったりとあった空気感に
動揺していたのも束の間、
私が座っている座席のテーブルを
コンコン、と叩く音がした。
何か落としてしまったのかな、と思い
すぐに顔を上げると
片耳にイヤホンをしたままの、その人と
ばっちり目があった。
…………紫耀さんだった。
私の心臓が
大きく揺れ動いた音がした。
紫「Aちゃん？」
「え、紫耀さん？
どうしてここに？」
紫「Aちゃんこそ！」
「私はいつも
放課後はここで、」
紫「そうなんだ、
俺もよくここに来るのに
全然会わないね、笑」
「そうですね、」
紫「というか、どうしたの？
なんかあった？」
「ああ、いえ、」
紫「話してみ？」
「ただ、うまく成績上がらないな〜って
それだけです、」
紫「俺も学生時代はそうだったな〜
いっつも落ち込んでた」
「そうだったんですね、」
そう言って、
紫耀さんのテーブルに視線をうつすと
パソコンと、積み重ねられた資料、
分厚くて大きな本が何冊か置かれていた。
やっぱり、大学生なのかな
でも、それにしては
書類ありすぎだよな、
そんなことを考えていたら
突然、紫耀さんが
私の顔をのぞき込んでくる。
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椿茜(プロフ) - 名前変換が出来ていないので、確認と訂正の方よろしくお願い致します。 (2021年3月3日 8時) (
レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
椿茜(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただいていたのですが、5月のページのところに出てくる奈々葉でしたっけ？誰ですか？ってなってしまいました。 (2021年3月3日 8時) (レス) id: ffddcc42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺花 | 作成日時：2021年1月15日 20時
