45〈D side〉 ページ45
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さっきの手繋いでる2人の光景が頭から離れない。
高木ん家に行くってことは泊まるってことだろ。
そんなの、何するかなんてもう。
栞「大ちゃん先輩、聞いてる?」
大「ごめん。聞いてなかった。」
隣にぴったりくっついて俺に話かけてたみたいだけど、気づかないくらい考えてた。Aのこと。
みんなが盛り上がってる中、1人だけ世界が違うみたいに取り残されてる。
大「俺ちょっと外出るわ。」
栞「え?」
大「頼むから着いてくんなよ。」
栞「ちぇっ。」
外に出て、高木に電話掛けるけど全然出ない。
まさかもう始まっちゃってるとか?
めげずに何回も掛け直し続けて、やっと繋がった電話。
高『掛かってくると思ってたよ。』
大『Aは?』
高『今風呂入ってる。』
大『そっか…。』
高『他には?』
大『なんで。』
高『Aが俺と一緒にいるかって?
忘れたいんだって、好きな人のこと。
だから、俺が満たして忘れさせてやろうかって言った。』
大『…………………。』
高『ねえ、有岡くん。俺これからAのこと抱くけど、いいよね?』
いいよね、ってそんなの俺がとやかく言えることじゃないんだよ。
あいつが、Aが理解した上で決めたことなんだから。
大『いいんじゃねーの。なんで俺に聞くんだよ。』
高『なんとなく。』
じゃあ何。
だめって言ったらやめてくれのかよ。
少しの間沈黙が流れた後、また言葉を発しようとしたその時。
電話の奥の方でAの声が聞こえた。
きっと風呂上がりで赤くなってる顔が、高木に可愛いって言われてもっと赤くなってんだろ。
小柄な体に、高木のTシャツ肩からずり落ちそうな感じで着てさ。
そんでこの後、そのTシャツも何もかも全部脱がされて。
甘い声出しながら、高木に抱かれるんだろ。
そんなの。
耐えらんねえよ。
大『ごめん。
さっきの撤回する。
やっぱ無理。
いくら高木でも、それだけは勘弁して。』
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はるな(プロフ) - 移行後も楽しみにまってます(*^^*) (2018年7月6日 16時) (レス) id: 44fd8f8597 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ともしゃんさん» なんと!泣いて下さっただなんて…。嬉しいお言葉。移行後もよろしくお願いします♪ (2018年7月5日 23時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - りぃさん» わー!キュンキュンして頂けてるんですね!!まだ続きますので、引き続きお読み頂けたら嬉しいです* (2018年7月5日 23時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 舞さん» そろそろ気づいてきましたかね!自分の気持ちに。大貴くんに嫉妬されたいなぁ。と妄想が止まりません!笑 (2018年7月5日 23時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ともしゃん(プロフ) - もう泣いちゃいました!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2018年6月29日 23時) (レス) id: c7f602a46b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2018年5月18日 17時