検索窓
今日:23 hit、昨日:66 hit、合計:507,032 hit

33 ページ33

.
.





大「なんてね。」




まだ一緒にいたい?って言われて、うん。て答えようとしたら大貴くんに先越されちゃった。




大「Aさ、こんな遅い時間に男部屋に上げてるってことわかってる?」


「…………わかってる。」


大「だめだよ、彼氏でもないやつ簡単に上げちゃ。」




来ちゃった俺も俺だけど、って。
苦笑いしながら話を続ける。




大「裕翔とかも上げたりしてんの?」


「してないっ。」


大「男なんてさ、いつ狼になるかわかんねえんだから。もっと危機感持たないと。」




何にも言えなくて、ただ下唇を噛んで俯くことしか出来ない。




大「Aは、男を簡単に部屋に上げるような女になっちゃだめ。」


「大貴くんが初めてだもん、家来たの。」


大「だからさっ、」


「大貴くんだから上げたの。」


大「…………………。」



「大貴くんこと、好きだからっ。」




思わず言葉にしてしまった自分の気持ち。
恐る恐る大貴くんを見ると難しい顔してる。
あぁ、やっちゃった。




大「そっか…、ありがと。


けどごめん。
俺は、Aと今の関係のままでいたい。」




今の関係のまま。
それは、これ以上の関係にはなれないってこと。




大「Aのこと、普通に好きだよ。
好きなんだけど、そういう好きじゃないっつーか。」




私を見ないように、言葉を選びながら話してる。


わかってる。
恋愛対象として見られてなかったってことくらい。
なのに、勢いに任せて想いを口にしてしまった。




大「ごめん。」


「謝らないで。私こそごめん。何、言ってんだろ。」


大「俺の勝手だけど、Aとのこの距離感が好きなのね。だから出来れば今のままでいたい。」


「うん、わかった。」




気まずい空気にはしたくなくて、無理矢理笑顔を作って答えた。じゃなきゃ、泣いちゃいそうだから。




大「でも気持ちはすげー嬉しいから。ありがと。」




そう言って、玄関から出てった大貴くん。
途端に涙が溢れて来た。




振られるなんて分かってたこと。
ちょっとやそっとじゃ振り向かないよ、頑張った方がいいよって雄也くんに言われたばっかなのに。
何を言ってるんだ、私。



目の前の鏡に映る自分の姿。
耳にはさっき大貴くんが開けてくれたピアス。
それが余計に胸を締め付けた。

34→←32



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (540 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1447人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるな(プロフ) - 移行後も楽しみにまってます(*^^*) (2018年7月6日 16時) (レス) id: 44fd8f8597 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ともしゃんさん» なんと!泣いて下さっただなんて…。嬉しいお言葉。移行後もよろしくお願いします♪ (2018年7月5日 23時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - りぃさん» わー!キュンキュンして頂けてるんですね!!まだ続きますので、引き続きお読み頂けたら嬉しいです* (2018年7月5日 23時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 舞さん» そろそろ気づいてきましたかね!自分の気持ちに。大貴くんに嫉妬されたいなぁ。と妄想が止まりません!笑 (2018年7月5日 23時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
ともしゃん(プロフ) - もう泣いちゃいました!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2018年6月29日 23時) (レス) id: c7f602a46b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ここ | 作成日時:2018年5月18日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。