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【大貴:どこいんの?】
【A:3階のエスカレーターの反対側】
【大貴:真下にいるんだけど】
【A:知ってる。見えてるもん。】
一瞬、上を向いた大ちゃんと目が合った気がする。
周りの友達に何かを告げて、その場からいなくなった。
大「よっ。」
いつもみたいに頭に手をポンと置いて、隣にやって来た。
ここに来るために友達の輪から抜けてくれたんだろうか。
大「用事あんなら言えっての。付き合うわ、そんくらい。」
「ごめん、」
大「あーぁ、あと30分もねぇじゃん。」
「友達、平気なの?」
大「平気平気。別に俺いなくたってどうって事ないし。」
友達より私を選んでくれたって、都合の良いように解釈していいのかな。
隣でうーんと伸びをした後、視線がこっちに向いた。
大「髪切った?」
「わたし?」
大「なんか、可愛くなってるから。」
「なっ!」
そういう事、平然と言うんだもん。
こっちの気も知らないで。
「切った。けど、ほんのちょっとだよ。誰にも気付かれてないもん。」
大「まじ?分かるよ、普通に。」
ちゃんと見てくれてるんだって事が嬉しくて。
嬉しい気持ちを抑えきれなくて、下を向いてにやにやとしてしまう。
大「なに、どうしたよ?」
「だって。ふふ、嬉しい。」
大「…………………っ!」
大ちゃんの目を見て伝えると、おっきく目を開いてぷいって前を向いちゃった。
その時一瞬だけ見えた耳が少し赤く染まってて。
もしかして、照れてくれてたりする?
大「………………んだよ、すげーかわいい。」
小さな声でボソボソと呟くから、私の耳にはその言葉が届いて来ない。
なに?って聞いたのに教えてくれなかった。
あっという間に終わった空き時間。
いつもより短い時間だったから物足りない。
やっぱり、最初から大ちゃんと過ごせば良かったって後悔。
大「次からはちゃんと言ってよ?」
「そうする。」
大「俺、すっげー寂しかったんだから。いのちゃんに避けられてんじゃないのー?とか言われてさ。」
「そ、そんな事ないよ。」
大「やっぱ、Aといるのが1番いいや。」
トクン、トクン。
胸の鼓動がまた少し早くなった。
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ここ(プロフ) - いくさん» いい所を持ってくんですよねえ、大ちゃんは。移行完了したので続きもぜひっ☆お待ちしてます! (2020年3月12日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキなタイミングで大ちゃん出てきた!!続きが楽しみです。 (2020年3月10日 19時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - きっちょむさん» わーい!きっちょむさんがキュンキュンしてくれてるー!またモヤモヤもありますが、きゅんきゅんも待ってるので♪ (2020年2月16日 18時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - ここさーん!キュンキュンが止まらないですよー!!更新が楽しみです♪ (2020年2月16日 17時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Suzunecoさん» 嬉しいですー!ありがとうございます♪気持ちが行ったり来たりで忙しいですよね(^_^*)また見に来てください♪ (2020年2月15日 16時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2020年1月18日 17時