ハニーレモン・キス -Daiki.A-

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遥『どうだった？実行委員。』


『頑張れそう。思ってたより楽しそうかも。』


遥『それなら良かったけど。』




その日の夜、遥香から掛かってきた電話。
心配して掛けてきてくれたみたい。




『有岡くん頼りになるし、優しいし。』


遥『そういや今日の帰り、有岡の彼女と電車一緒だったのよ。』


『あ！ねえ、それなんだけど。彼女じゃないんだって。』




有岡くんから聞いた事実を遥香に伝えると、やっぱり私と同じ事思ってたみたい。




遥『あの幼馴染、有岡の事絶対好きだよね。』


『私もそう思う。』


遥『まあでも、彼女じゃないってなると。有岡は幼馴染じゃない別の人が好きだよ、多分。』


『なんで分かるの？』


遥『なんとなく。私の予想ね。』


『てことは、クラスの誰かって事？』


遥『そんなとこ。クラスの”誰か”ね。』


『えー、誰だろー。』




同じクラスになって、数日。
私と光くんが前後だから、自然と有岡くんと遥香がやって来て4人で話すことが多くなった。
誰とでも分け隔てなく仲良く話す有岡くん。
他の女子と話しているのを見る機会もあるけど。
だめだ、全然分かんないや。




遥『で、どうなのAは？』


『なにが？』


遥『彼女じゃないって知って、嬉しかった？』


『なんでよ。笑』


遥『ちょっとは気になったりとかしてないわけ？』


『してないなぁ。良い友達！って感じ。』


遥『かわいそー。笑』




そりゃ、この先可能性がないって訳ではないけど。
まだ恋愛対象でなんて、考えられないよ。




『遥香こそどうなの？』


遥『私の事はいいよ。』


『なんでよー。好きになるかもしれないじゃん！』


遥『いやぁ…。』




美人だし、サバサバしてるし。
有岡くんとも、光くんとも結構お似合いだと思うんだけどな。




『もし、好きになったら教えてね？』


遥『もしそう思ったらね。』


『絶対だよ？全力で応援するから！』


遥『はいはい。Aもだよ？』


『もちろん！』

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