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ヘリが汚染されたこと、一時かなり危険な状態だったこと藍沢先生の意識がなかった間に起こったことを一通り説明した。
藍沢「毒物は?」
白石「シアンだった。名取先生がにおいを感じたらしくて発覚したの。藍沢先生が意識を失ってからみんなあなたのことを心配してた」
そう話し始めるとずっと無表情で話を聞いていた藍沢先生の表情に少し驚いたような表情が浮かんでいた。
白石「その中でも名取先生はずっと藍沢先生の傍にいたのよ。夜もずっと」
藍沢「………」
白石「藍沢先生が目を覚ます2時間くらい前に様子を見に行ったの。その時名取先生、藍沢先生のベッドサイドで泣いてたのよ。藍沢先生を見てここで頑張ろうって決めたんです、やっと一歩踏み出そうとしたのに…って名取先生、普段はあんな感じだけど藍沢先生を見て少しずつ変わってきてる」
藍沢「………」
白石「ヘリが汚染されたあの日、名取先生、翔北に戻ったら藍沢先生に治療の事もっと詳しく聞こうと思ってたって言ってたの。最近は藍沢先生の影響を受けて脳にも興味があるみたいよ。この間名取先生が脳外の資料を熱心に読んでるのを見たの。それも藍沢先生の論文だった。藍沢先生は前、私に「人は人から必要とされないと生きいていけない」って言ってたけどあなたは十分必要とされてる。羨ましいくらいに」
藍沢「そんなこと……」
白石「藍沢先生はそんなことないと思ってるかもしれないけど私たちにとって藍沢先生はとても必要な人なの。医者はたくさんいるけど藍沢先生の代わりなんていない。戻ってきてくれてありがとう。これは救命のみんなが思ってる」
そう言って伝えたいことを伝えると私は藍沢先生の病室を出た。
3日後
名取「えーっと…これが…」
藍沢「こっちだ」
名取「じゃぁこれは?」
藍沢「これはここだろ」
朝、緋山先生と藤川先生と冴島さんと一緒に出勤して医局に入ると藍沢先生と名取先生の声が聞こえて声の聞こえる方に行くとソファーに二人並んで座り難しい顔をして医学書と睨めっこをしている名取先生とそれを説明している藍沢先生の姿があった。
藤川「藍沢今日から復帰だろ?朝早くないか?」
緋山「二人して朝から勉強なんて大変ね」
なんて会話をしていると
ホットラインが鳴り響き6分後の白車の到着が告げられた。
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明日香 - RULIさん» コメントありがとうございます!更新が中々出来ず、その上長くなってしまい申し訳ないです。ただてさえ長いのにまだ長くなりそうですが頑張って書いていきますので引き続きご愛読頂けると嬉しいです。 (2019年8月2日 7時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - リクエスト、受け取って下さり、ありがとうございます、とても面白いです!流石だなと、おもいました!頑張って下さい! (2019年8月1日 20時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ハートさん» コメントありがとうございます。読者の皆さんの応援が励みになっています。これからもゆっくりかもしれませんが更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年7月24日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ハート - 最新頑張ってください。応援しております (2019年7月24日 13時) (レス) id: f31ae08eec (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。学生のため平日は忙しく中々更新が出来ないのですが主に土日や長期休みは頑張って更新したいと思っています。更新速度が遅いですが暖かく見守って応援して下さると嬉しいです! (2019年7月12日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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