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名取「あ、藍沢先生……」
俺は藍沢先生に必死に声をかけた。
名取「藍沢先生！藍沢先生！」
そう声をかけ続けると藍沢先生の目がうっすらと開かれた。
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藍沢side
「…ぃ…ぁ……ぃ…いざわ…ん…い」
微かに誰かの声が聞こえて反応しようとしたのにうまく声が出せない。
視界は真っ暗で体も重たい。
「…い…わせんせ…」
段々大きくなって鮮明になっていく声。
それと同時に暗かった視界に一気に光が射しこんだ。
？「藍沢先生！」
うっすらと見える視界には誰かがいる。
藍沢先生と呼んでいるということは……
フェローか…？
それとも白石？冴島？
まだうまく回らない頭で必死に思考を巡らせる。
段々時が経ってくると視界がクリアになってきて「藍沢先生！」と俺の事を呼んでいるのは名取だということが分かった。
名取の目からは大粒の涙が溢れていて目は真っ赤。
名取「よかった…よかった…」
小さくつぶやくようにそう繰り返す名取。
名取がこんなに感情を表に出したところは見たことがなかった。
だから驚きが大きかったけど何より俺が目を覚ましただけでこんなに泣いて喜んでくれる人がいる、それが何より嬉しかった。
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白石side
数分後
バタバタと複数人の足音が聞こえてきて白石、緋山、藤川を筆頭に冴島、フェローが続々と集まって来た。
緋山「やーっと目覚ましたわね」
藤川「ったく遅いんだよ」
白石「一時はどうなるかと思ったんだから」
悪態をつく緋山先生と藤川先生だけどそれは愛情の裏返し。
緋山「ってか、名取あんたなんでそんなに泣いてんのよ」
緋山先生がそう言った先には流れてくる涙を必死に拭う名取先生の姿。
名取「べ、別にいいじゃないですか」
緋山「あんた、意外に涙もろいわよね」
そんな緋山先生たちの会話でさっきまで静かでしんみりとしていた雰囲気はかき消された。
藤川「とりあえず藍沢は目覚ましたばっかりなんだしゆっくりしてろ。明日詳しい検査するから」
その藤川先生の発言によってみんな一言ずつ藍沢先生に言葉を掛けてから藍沢先生の元を離れた。
最後まで名取先生は泣きっぱなしだったけど…
ーーー
翌日
白石「見当障害は見られないわ。他にも異常は見当たらなかった」
藍沢先生が目を覚ました翌日詳しい検査が行われ特に異常は見つからなかった。
退院は3日後に決まって藍沢先生は個室の一般病棟に移った。
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明日香 - RULIさん» コメントありがとうございます！更新が中々出来ず、その上長くなってしまい申し訳ないです。ただてさえ長いのにまだ長くなりそうですが頑張って書いていきますので引き続きご愛読頂けると嬉しいです。 (2019年8月2日 7時) (
レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - リクエスト、受け取って下さり、ありがとうございます、とても面白いです！流石だなと、おもいました！頑張って下さい！ (2019年8月1日 20時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ハートさん» コメントありがとうございます。読者の皆さんの応援が励みになっています。これからもゆっくりかもしれませんが更新頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年7月24日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ハート - 最新頑張ってください。応援しております (2019年7月24日 13時) (レス) id: f31ae08eec (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。学生のため平日は忙しく中々更新が出来ないのですが主に土日や長期休みは頑張って更新したいと思っています。更新速度が遅いですが暖かく見守って応援して下さると嬉しいです！ (2019年7月12日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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