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名取side
藍沢先生のことが一段落して白石先生や緋山先生たちは病室から出ていった。
灰谷「名取先生、戻らないの？」
横峯「一緒に医局に戻ろ？」
灰谷と横峯にそう声をかけられたが俺は医局に戻る気にはなれなかった。
名取「もう少し……ここにいる」
そう答えると「そっ…か……」と言って何か言いたそうにしながらも何も言わず灰谷と横峯の2人は病室から出ていった。
みんなが出ていった静かな病室で変わり果てた藍沢先生の無機質な呼吸だけがこだまする。
傷だらけになった藍沢先生を見ていると現場での光景が鮮明に蘇ってくる。
「名取！」滅多に大きな声を出したりしない藍沢先生の声が聞こえて状況を掴む前に俺の体に衝撃が加わった。
名取「ごめんなさい…ごめんなさい……」
謝っても藍沢先生の傷が治る訳じゃない。
そんなことはわかってる。
けど今の俺には謝ること以外できることはない。
気づいたら藍沢先生のベッドのシーツの一部は俺の涙によって濡れて変色していた。
いくら謝っても晴れないモヤモヤとした気持ち。
それでも俺はひたすら謝り続けた。
---------
藍沢side
ずっしりと重たい瞼を重力に逆らうように無理矢理開くと同時に眩い光がさしこんできた。
なぜ自分がここにいるのか思い出すと次に気づいたのはベッドサイドに突っ伏している名取の姿。
起き上がろうとすると全身に激しい痛みが走る。
このままではどうしようもないためベッドサイドで寝ている名取の肩を揺すった。
名取「っん………」
顔を歪めつつ顔をあげた名取。
名取「藍沢先生！」
そういって名取はナースコールを押し、しばらくするとバタバタと音をたてて白石をはじめとした救命の奴が病室に入ってきた。
藤川「藍沢目覚ましたか」
緋山「あんた何があったか覚えてる？」
そう言われたため首を振ると緋山たちがここに至るまでの経緯を話し出した。
名取を庇った時にかなり酷い怪我をしたこと、
そして…………
腕の手術をしたこと………
藤川「腕……かなり状態が悪かったんだ…どのくらい動くか…わからない…」
そういわれて自分の腕に力を入れた。
重たいものの何とか上がった腕。
でもそれはキープすることはできなくて俺の腕は振るえながら落下した。
腕だけでなく指まで細かい動きはできなくてできるのはモノをつかむ程度。
それも比較的大きく軽いものだけ……
その後も腕を動かしてはみたが……
短時間では何も変わらなかった。
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明日香 - RULIさん» コメントありがとうございます！更新が中々出来ず、その上長くなってしまい申し訳ないです。ただてさえ長いのにまだ長くなりそうですが頑張って書いていきますので引き続きご愛読頂けると嬉しいです。 (2019年8月2日 7時) (
レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - リクエスト、受け取って下さり、ありがとうございます、とても面白いです！流石だなと、おもいました！頑張って下さい！ (2019年8月1日 20時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ハートさん» コメントありがとうございます。読者の皆さんの応援が励みになっています。これからもゆっくりかもしれませんが更新頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年7月24日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ハート - 最新頑張ってください。応援しております (2019年7月24日 13時) (レス) id: f31ae08eec (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。学生のため平日は忙しく中々更新が出来ないのですが主に土日や長期休みは頑張って更新したいと思っています。更新速度が遅いですが暖かく見守って応援して下さると嬉しいです！ (2019年7月12日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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